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紫｢みんなごめんな、ありがとう｣
赤｢AHAHAHA！なんで謝るのよ｣
紫｢今回、倍大変やったやん｣
緑｢しのが謝る事じゃないじゃん｣
紫｢でも｣
青｢でももクソもねーから｣
紫｢…ありがと｣
黒｢ほら！行くぞ！｣
そうして、幕はあがった。
…
しのside
ライブ初日を無事終えて楽屋に入ったら、アイツはやってきた。
リ｢あれは何！？どういう事なの？｣
髪振り乱して、般若みたいな顔してる。めっちゃ怖すぎる。
紫｢なんすかいきなり｣
リ｢セットリスト全く違うじゃない！これをやりなさいってちゃんと渡したわよね！練習だってその通りしてたじゃない！！｣
紫｢そうですね｣
リ｢だったらどうして！｣
黒｢あんなセトリでライブ出来るわけねーだろ｣
リ｢できる出来ないじゃなくてしなさいって言ってんの！｣
桃｢する訳ねーじゃん。ヒステリックおばさんの声耳に響くからやめてくんない？｣
リ｢なんですって？｣
紫｢確かに耳痛いっすね。要件それだけなら帰ってくれません？俺ら風呂入りたいんすけど｣
リ｢私にそんなに逆らっていいのね？｣
紫｢あ？｣
リ｢あなた達の事なんてバラバラにすぐ出来るのよ？｣
紫｢なにそれ脅し？｣
リ｢そうよ｣
??｢専務にそんな権限ないですよね｣
リ｢え？｣
黄｢滝沢くん…｣
専務の後ろから滝沢くんがやってきた。
滝｢あなたにそこまでの権限ないですよね？｣
リ｢……｣
滝｢お前ら風呂行ってきていいぞ、あ、四ノ宮だけ残っといて｣
黒｢いやでも…｣
滝｢すぐ行かせるから、な｣
黒｢…分かりました｣
この場に残ったのは俺と滝沢くんと専務だけ。
ここで決着つけるんやろか？
…
滝｢今回の件、あなたの独断ですよね？｣
リ｢そうよ｣
滝｢独断でこういう事されると組織としても非常に困るんですが｣
リ｢どうして？私は社長の身内よ？｣
滝｢それを言うなら僕は副社長です。あなたより立場は上です｣
リ｢くっ…｣
滝｢今回の事は社長に報告しておきました｣
リ｢はっ！特になんのお咎めもないんでしょ？｣
滝｢『今回だけだよ』って言ってましたよ｣
リ｢え？｣
滝｢今回だけお咎めなしって事ですよ…流石に今回のはやりすぎましたね｣
リ｢そんな…｣
滝｢あなたが事務所の儲けを考えて行動してるのは分かります。でもアイドルとは金儲けだけの職業ではない。それをしっかり理解して頂きたい｣
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作者名：むー | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/st1995617
作成日時：2023年4月4日 19時
