ストの関西弁5【男主】 (ページ19)

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黒｢CDの売り上げってそんなに大事なもんなのかな｣

紫｢わっかんね…｣

赤｢めちゃくちゃ執着してたよね｣

黄｢うん…｣

紫｢ま、あんなクソアマの事なんか気にせずにやっていくしかなくね？｣

青｢だべ｣

赤｢もう今日のことはとりあえず忘れて、せっかくカラオケ来たんだし楽しもう！｣

緑｢そーだね！｣

紫｢言い出しっぺのジェシーからな｣

赤｢えー！HEHE！いいよー！｣

そうやって、今日一日のイライラをぶつけるように俺らは何時間もみんなで歌って、ふざけた。

でも、恐れていた事はすぐそこにまで迫ってきていた。

2018年5月中旬

しのside

あの女との面談の後は、まるで嵐の前の静けさの様に何事もなく過ごしていた。

あれだけ全員で警戒していたのにYouTubeも、雑誌撮影も本当になんの影響もないかのように撮影が進んでいた。

そう思っていた。

ス｢今日の打ち合わせはサマパラについてなんだけど、こっちでセトリ考えてきた｣

紫｢え？｣
青｢は？｣
緑｢ん？｣
桃｢あ？｣
赤｢HE？｣
黒｢なんて？｣
黄｢はぁ？｣

…全員タイミング一緒なのに声に出す文言がちがうのおもろいな。

じゃなくて、

赤｢今なんて？｣

ス｢セトリはこっちで考えた。俺らも結構抵抗したんだけど圧力がすごくて…ごめん｣

黄｢それどういう事っすか？｣

ス｢専務がかなり口を出してきたんだ｣

ここでくんのかよ。

黒｢とりあえず、どういうやつか見せてもらってもいいですか？｣

ス｢もちろん｣

全員でセトリを見た。けどこれは

紫｢なにこれ｣

俺メイン、きょも、ジェシーかサブ、他四人がまるでおまけみたいな扱い。

ス｢こちらとしてもこれはおかしいと厳重に抗議したんだけどね、専務が折れなかった。それが出来ない場合、別のスタッフを用意すると言われてしまってね｣

青｢別のスタッフって言うのは？｣

ス｢専務の言う事だけを聞くような人達だよ。それはさすがに僕達も嫌だったからね｣

桃｢これでやるしかないってことですか？｣

ス｢そうだね…｣

紫｢スタッフさん達は今から言う事聞かなかった、何も知らないって体にしてください｣

ス｢は？｣

紫｢俺らでもっかい別のセトリ考えます。ステージを変えるのはさすがに出来ないんで｣

黒｢考えるのはいいけど、曲流すのとか別のに変えれなくない？｣

紫｢…当日はホールのスタッフも手伝ってくれるんですよね？｣

ス｢そうだよ｣