ストの関西弁4【男主】 (ページ4)

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俺ときっかけの話ページ4

2009年の夏(中学2年生)

女1｢四ノ宮くん、前からずっと好きでした！付き合ってください！｣

目の前には喋ったこともない女の先輩。その後ろには女の先輩の友達が数人おる。

紫｢ええと、あの…｣

女2｢みかがここまで言ってるんだよ？付き合ってあげなよ！｣

女3｢そーよそーよ！｣

紫｢そんなん言われても…俺あなたの事知らんし…｣

女1｢友達からでもいいから！｣

紫｢いや、無理ですよ…｣

女1｢どうして？｣

紫｢誰かと付き合うとか考えた事ないっていうかなんというか…｣

女2｢そんなの付き合ってみないと分かんないじゃん！｣

??｢女3対男1で付き合って〜って迫ってるの脅迫に見えるんですけど〜｣

俺の後ろから間延びした声が聞こえてきた。

紫｢青山…｣

女3｢何よあんた！部外者は黙っててよ！｣

青山｢そういう先輩こそ、こっちの人が告白してるのに付いてきたただの部外者でしょ？後輩に寄ってたかるのどうかと思うんですけど｣

女3｢なっ…！！｣

女1｢もういいよ…！ごめんね四ノ宮くん、迷惑だったよね…｣

紫｢いやあの、気持ちは嬉しいんですけど今は誰とそうなりたいとか全く考えてなくて…ごめんなさい｣

女1｢そっか…ごめんね！こんな所に呼び出して。返事くれてありがとうね！｣

そういうとその先輩は走って去っていった。

女2｢ちょ、みか〜！｣

付いてきた女の先輩2人も追いかけるように去っていった。

青山｢お前マジで急にモテ期来たよな〜｣

紫｢俺からしたら全然変わったつもりないんやけどなぁ…｣

青山｢お前それ本気で言ってる？｣

紫｢ただちょっと背が伸びただけで他はなんも変わってへんやん｣

青山｢後ろ姿はな。顔はもう前からイケメンやったやん｣

紫｢…小学生の時はこんなんなかったんやけどなぁ…はぁ…｣

青山｢モテ男は辛いですな〜(ニヤニヤ)｣

紫｢言うてお前やってモテるやろ｣

青山｢お前ほどじゃないよ｣

今は、こうやって気軽に青山は話してくれるけど、俺はこいつ以外に友達がいない。