俺と親友の話 ページ15
ギターをし始めて数ヶ月、もうすぐ中3の春になるって時に、青山が家に来てくれた。
学校行けなくなってからも連絡は普通に取り合ってたけど家に来るのは久々かな。
青山｢桃矢久しぶり｣
紫｢久しぶり｣
青山｢体調はどう？｣
紫｢んー、制服を着ん限り大丈夫笑｣
青山｢…ごめんなぁ｣
紫｢何がよ｣
青山｢俺が体育祭の日、お前に『行ってこい』なんて言わんかったらこんな事にならんかったかもしれんのに…｣
紫｢青山のせいやないよ 遅かれ早かれこうなってたと思うし｣
青山｢俺あいつがあそこまでヤバいって思ってなくてホンマに悪いことしたと思ってるし、お前もだまってたけど取り巻きにもなんかされてたやろ？｣
紫｢…何の話？｣
青山｢しらばっくれんでもちゃんと分かってるから。ほんま俺なんも知らんくて…ごめん｣
紫｢青山なんも悪ないやん｣
青山｢でも1番近くにいたのになんも出来んくて…俺悔しい(ｸﾞｽｯ)｣
紫｢泣くなよ青山〜笑 お前ほんまになんも悪ないんやから！なぁ？｣
青山｢だって…親にもなんも言えてないんやろ？｣
紫｢まあ…うん 自分から言うのも中々きつくてなぁ 心配かけてるのは分かっとんやけど｣
青山｢俺が言おか？｣
紫｢いや言わんでええよ｣
青山｢桃矢自分で言えるん？｣
紫｢それは…｣
青山｢思い出すだけでもキツイやろ？俺が朱美ママに言うたるから …な？｣
紫｢うん…ごめんな迷惑かけて｣
青山｢どこがよ笑 お前はなんも悪くない 悪いのはあいつや｣
紫｢うん…｣
〜〜
朱美ママside
朱美｢お疲れ様でした〜お先に失礼します！｣
職1｢お疲れ様でーす！｣
今日もよく働いたなぁと思いつつ、最近帰りながら考えるのは長男の事。
私達夫婦には2人息子が居る。
上の子は親の贔屓目なしにしても父親そっくりのルックスにちょっと大人しめのとてもいい子。私が働いてても、文句も無しに弟の面倒をよく見てくれる。
下の子はそんなお兄ちゃんにめいいっぱい甘える、私に似た男の子。毎日元気いっぱいの野球好きな普通の男の子。
そんな上の子が去年の秋から突然学校に行けなくなった。
制服を着て玄関までは普通に行けるのに靴を履こうとすると過呼吸を起こしたりして急に行けなくなった。
本人があまりにも辛そうなので私達夫婦は息子に何かあったんだろうと思いつつも聞けないでいる。
今日はそんな息子の友達の青山くんが来てくれている。
そこで私は自分が息子に何をしたか知ることになる。
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作者名：むー | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/st1995617
作成日時：2023年2月24日 11時
