漆拾捌ノ命令 ページ31
寒さと雨音に意識が集中した。
其の感覚に瞳を覚ます。
周りは真っ暗で、未だ瞳を閉じているのでは無いか、と錯覚を起こす程だった。
段々と瞳を慣らしていく。
ある程度の時間が経つとぼんやりとこの場所の輪郭が浮かび上がってくる。
景色は少しだけ違う、けど、つい最近迄居た路地裏と大差は無かった。
前回と違う事は食い物が無いこと。
kn「は、ははっ！また連れてかれてもうたんか！しかも今回は意識がトんでもうてたから道程も分からん訳や！」
自分でも制御が効かない程の高笑いを空間に飛ばす。
何が面白くて、何が可笑しいのかも分からない。
何故か俺の笑い声だけがこの空間に響き渡った。
kn「ははっ､､､､､､今回は、ワクワクすらもさせて貰えないんか、」
生温い水が頬を伝う。
kn「あ、れ､､､可笑しいなぁ。なんやろこの水､､､あ、雨、か､､､せやな、雨。雨」
ゴシゴシ、と薄汚れた服の袖で瞳を擦る。
本当はこの水の正体なんて知っていたのに。
雨よりも温いこの水が自分の瞳から出ている事位知っているのに。
kn「はは、寒いなぁ､､､」
泣いている自分に気付きたくなかった。
✻
日曜日投稿できなくてすみません💦
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楽譜(プロフ) - あまねさん、コメントありがとうございます！好きと行って頂けて嬉しい限りです( *´꒳`*) (3月6日 20時) (
レス) id: de0bd4f93a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃすきですー！ (3月4日 23時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽譜/Gakufu | 作成日時：2023年12月27日 15時
