漆拾陸ノ命令* ページ29
✻人によったら気分を害す表現。
「ど、どうやって此処まで､､､」
母親が口をカタカタと鳴らし、怯えた顔をして俺に問い掛ける。
仮にも息子なのに、そんな怖い顔せんくてもええやん、と心で呟く。
kn「どうやってって､､､普通に歩きや！車もなんも無かったからな！」
そんな事を思っていると悟られない様、明るく答える。
「私はそんな事を聞いているんじゃない､､､！どうやって今迄生きてきたのか､､､！其れを聞いているの！もうあの日から三ヶ月以上経っているのよ､､､！」
そう母親が叫び出す。
今迄見た事の無い表情を浮かべながら。
kn「もうそんなに経ってたんか！其の間は普通に飯食って、水飲んで、寝て､､､其のサイクルの繰り返しや！」
「嘘よ､､､！彼処にご飯なんて､､､､､､あったのは死体だけ､､､まさか､､､貴方、人間を食べたの､､､？」
kn「食べるもん其れしか無かったからな！人間も中々ええで！慣れるまでが大変やけどな」
母親が信じられない、とでもいうように口を半開きにしながら佇む。
隣の父親は其の場面を想像したのか地面に吐瀉物を撒き散らした。
嗚呼、汚い。
公共の場を汚すなんて､､､
いや、ひょっとしたら、あれも美味いんかな､､､
何時もならそんな考え浮かんでくるはずが無い。
しかし、次の行動は早かった。
地面に広がる吐瀉物を手で掬い口に運んだ。
少し酸っぱくて苦かったが、人間を食べる時の様にこれもまた直ぐ慣れた。
kn「美味いなぁ､､､栄養たっぷりや。人間本体も栄養満点やけど、これも中々にええ。お手軽やな」
地面に広がっていた吐瀉物を掬い、喉に通す作業を続ける。
其れに合わせて周りの人間が叫び、逃げ出す。
「悪魔の子だ」「忌まわしい」「見てはいけない」
そう口々に言い残しこの場を去っていく。
父親と母親は俺の姿を見つめて呆然としていた。
✻
日曜日投稿できなくてすみません💦
学生という身分で進級したばかり、また、学業の方を優先しておりますので投稿が遅れてしまう日が多々ありますが、ご了承くださいm(_ _)m
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楽譜(プロフ) - あまねさん、コメントありがとうございます！好きと行って頂けて嬉しい限りです( *´꒳`*) (3月6日 20時) (
レス) id: de0bd4f93a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃすきですー！ (3月4日 23時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽譜/Gakufu | 作成日時：2023年12月27日 15時
