漆拾伍ノ命令 ページ28
街までの道程をのそりのそり、と進む。
栄養のあるご飯を満足に食べられず、運動も出来なかった為、体力が極度に落ちていた。
其れでも餌の在り処に辿り着こうと、必死に足を動かした。
そんな姿は狂犬等に収まらず、誰がどう見ても餌を求め駆けずり回るハイエナ其のものだった。
運動不足で息切れが直ぐに起き、喉が焼けるように熱い。
其れでも歩き続ける。
車から見た道を思い出しながら。
もう少し、もう少し。
そう自分に言い聞かせ、ひたすら歩みを進める。
自分に降り掛かる雨を口に含み、喉を潤す。
kn「っは､､､美味い､､､」
そう言う俺の顔は満面の笑みで溢れた。
これが無ければ途中で力尽きる。
生きる喜びと水分を与えられた喜びで歩くスピードが速まる。
そんな事を数回繰り返すと人間がちらほらと現れ始めた。
其の人間達は此方を見ると驚いた様な顔をしながら足早にこの場を去った。
kn「そんなに逃げんくてもええのになぁ､､､」
ぽつり、と呟く。
服が血や泥で汚れているからだろうか、ナイフを持ち歩いているからだろうか。
其れとも､､､
「アノーイング!?何故貴方が此処にいるの？」
後ろを振り返る。
最後に路地裏で見た顔が二つ並んでいる。
周りを見渡すと人がどんどん集まってくる。
其の中の一人の声が俺の耳に届く。
「死んだはずじゃ､､､」
服が汚れているから。
其れとも､､､俺が死んだ事になっているから？
✻
水曜日投稿できなくてすみません💦
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楽譜(プロフ) - あまねさん、コメントありがとうございます！好きと行って頂けて嬉しい限りです( *´꒳`*) (3月6日 20時) (
レス) id: de0bd4f93a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃすきですー！ (3月4日 23時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽譜/Gakufu | 作成日時：2023年12月27日 15時
