漆拾肆ノ命令* ページ27
✻仄めかす程度のカニバリズム行為の記載
其れから八回の朝を迎えた。
其の間、ずっと雨が降り続いた。
両親はあの時から俺の前に姿を現さなかった。
何時か迎えに来て貰える、と三回目の朝まで信じていた。
腹が減って仕方なくて、二回目の朝以降は路地裏に棄てられた人の肉に手を出した。
落ちていたナイフで肉を裂き口に含んだ。
雨や風に吹かれ、そもそも死体という事もあって冷たくて食べた気分にはならなかった。
人が人を食す、という行為に最初は吐き気を催した。
だが、人間は”慣れる”生き物で、次の日には普通に食べられるようになった。
この際、味に文句等言ってられず、唯、無心で貪り続けた。
寝る、食べる、寝るのサイクルを続けた。
死体の着ていた血濡れの服を剥ぎ取り暖を取った。
生臭くて仕方なかったが生きる為や、と思い込ませた。
また何回かの朝を迎えた。
其の生活をついには数えるのが面倒になる程続けた。
kn「何時になったら死ねるんやろ､､､」
ある日、そんな言葉が喉を通り抜けた。
山程あった死体は消え去り、その代わり骨が散らばった。
kn「食料も無い、体力も無い、死んだ方が､､､」
其の瞬間、頭に稲妻が打たれたかのように突発的に閃いた。
kn「そうや、街に行こう。彼処なら”食料”がいっぱいある､､､」
のそりのそりと立ち上がりゆっくり歩き出す。
肉を切る為に使っていたナイフを懐に隠しながら。
kn「生きてる人間の方が温かくて美味いやろ､､､嗚呼、駄目や。結局抵抗されんように殺してまうから冷たくなるなぁ」
額に流れてくる雨か汗か分からない液体を指で掬って口へ運ぶ。
kn「ん､､､しょっぱい、この汗は塩分になって俺の身体を巡るんやな」
着ていた服で額を拭う。
高かったかもしれない服は泥や血、色々なもので汚れ、唯の布でしかなかった。
kn「今日は何時もより雨が強いなぁ､､､街なんか行くなって言うとるんかなぁ､､､いや、ちゃうか。雨は水分やからな、俺を喜ばそうって､､､歓迎してくれてるんやな」
灰色の雲が渦巻く空を見上げて呟く。
kn「美味しい
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楽譜(プロフ) - あまねさん、コメントありがとうございます！好きと行って頂けて嬉しい限りです( *´꒳`*) (3月6日 20時) (
レス) id: de0bd4f93a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃすきですー！ (3月4日 23時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽譜/Gakufu | 作成日時：2023年12月27日 15時
