陸拾捌ノ命令 ページ21
os「先ずは、コネシマがすまん､､､彼奴、親と色々あって、家族っていう関係が嫌いやねん」
『､､､､､､そうか』
そう言われれば確かに、と思ってしまう自分がいる。
家族の話をすると怯えた顔、怒りを露わにする所を見れば自然と納得してしまう。
os「けどな、コネシマが毒を盛ったのが少量やねん、あんなぶっ倒れる程じゃ無いと思うねんな」
『､､､昔から、毒に耐性が無いんだ。父親が毒の専門家か何かでよく実験と言って毒を俺の体内に注入していてな､､､其の時も毎回の様に倒れて手間を掛けさせていた』
os「､､､､､､そんなん聞いたら、尚更コネシマは家族っていう関係を嫌うやろうな」
『なぁ､､､コネシマに何が､､､』
os「其の事は俺からは言えへん、プライバシーやからな」
『そうか、分かった』
os「､､､､､､俺な、Aに申し訳ないって思うのと同時に感謝もしてるんよ」
『？』
os「ひとらんの事、連れ戻してくれたやろ」
『俺は唯、話を聞いただけだ』
os「聞いただけでもひとらんと向かい合って、ひとらんの心動かしたんやろ、ホンマにありがとうな」
そう言いオスマンがニコリと笑う。
os「やからな、コネシマの事もAならきっと救える」
『､､､だと、良いんだけどな』
os「きっと出来るめぅ〜！」
『ふっ、そうか､､､”出来る”か』
不思議と笑みが溢れる。
廊下から未だ聞こえてくる口論に耳を傾ける。
「お前が勝手な事するから」
「俺だけ罰を受ければ良い」
「そんな問題じゃない」
両親を思い出す。
きっと両親は仲が良くなかった。
だけど俺の前だけでは仲が良く見える様に振る舞っていた。
父はきっと俺の精神異常や体調不良で実験に支障が出ない様にする為、母はきっと俺を大切にしてくれていたんだと思う。
楽しかったか、なんて言われてもきっとそうでは無かったと思う。
仲が良く見えても、雰囲気は暗く、ギスギスしていて居心地が悪かった。
けれど俺はそんな家族だとしても好きだった。
一緒に居れるだけで良かった。
✻
水曜日投稿できなくてすみません💦
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楽譜(プロフ) - あまねさん、コメントありがとうございます！好きと行って頂けて嬉しい限りです( *´꒳`*) (3月6日 20時) (
レス) id: de0bd4f93a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃすきですー！ (3月4日 23時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽譜/Gakufu | 作成日時：2023年12月27日 15時
