肆拾玖ノ命令+新年のご挨拶 ページ2
段々街へと近付く。
あれ､､､可笑しい。
kn「妙に静かやなぁ､､､」
ht「ね、皆どうしたんだろう」
街が異様な程に静かだ。
何時もならこの時間帯の街は賑やかだ。
戦時中のこの時間帯は賑やか、というよりも慌ただしいけど。
しかし、今回は”其の慌ただしさ”が無いのだ。
不思議に思い首を傾ける。
ut「なぁ、なんか来たで」
大ちゃんが街の方を指差す。
街の方から此方へ駆けて来る影が見える。
「に、逃げて､､､ｯ！」
ht「え、ど、どうしたの？」
此方に駆けて来たのは六歳程の少女だった。
ut「どうしたんだい、可憐なお嬢さん、何かあったのかな？お兄さんに聞かせ((ht「何があったの？教えて」､､､いや、あの」
「お、お母さんとお父さんがｯ､､､」
kn「！なんかあったんか､､､」
「こ、ころっ､､､ころされ､､､えっ、国に､､､！」
kn「何処でや?!連れてけｯ､､､！」
「だ、駄目､､､お兄ちゃん達も殺されちゃう､､､！」
kn「はよ、せえや！」
「駄目､､､早く逃げないと､､､追い掛けて､､､！」
其の瞬間少女が瞳を見開く。
ut「?!ど、どうしたん､､､」
「きっ、来た､､､」
少女が駆けて来た方向を指差す。
ut「A､､､国､､､」
A国の軍服に身を包んだ大柄の男が路地裏から顔を出す。
此方に顔を向けニヤッと笑うと此方に歩を進める。
足が竦んで動かない。
少女を連れて逃げなければいけないのに。
A国の足止めをしなければいけないのに。
kn「ひとらん！はよ逃げるぞ！」
コネちゃんが少女を抱え大声を出す。
駄目だ、逃げられない。
今の俺は俗に言う蛇に睨まれた蛙だ。
走り出す事は叶わない。
時が止まった様に身体が動かない。
✻
明けましておめでとうございます。
昨年は『総統様、俺達に命令を。』をご愛読頂きありがとうございました！
今年も更新していきますのでお時間がある時等に読んで頂けると幸いです。
今年もよろしくお願いします！
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楽譜(プロフ) - あまねさん、コメントありがとうございます！好きと行って頂けて嬉しい限りです( *´꒳`*) (3月6日 20時) (
レス) id: de0bd4f93a (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - めちゃすきですー！ (3月4日 23時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽譜/Gakufu | 作成日時：2023年12月27日 15時
