告白２ ページ17
(須藤)ｓiｄe
天原から聞いたことは想像以上のものだった。
俺は、どうせ強いやつに負けたからやめたんだろうと思っていた。
でもそんな甘っちょろいものじゃなかった。
須藤「・・・そうか」
沈黙が流れた。
なにか言ってやらなければいけない。
なにか・・・
須藤「けど」
俺は天原に向き直ってから
須藤「それ、ただ逃げてただけじゃねえか」
天原はきょとんとした顔で俺を見ていた。
きっとこいつは励ましてほしかったのかもしれない。
須藤「お前はもういじめられたくなかった。だからやめた。全部解決すると思って。違うか？」
でも、俺にはそんな優しいことは言ってやれねえ。
嘘八百並べてもこいつはもう一度真剣にカルタをやらない。
俺はこいつに、天原に、カルタをもう一度やってほしいと思った。
A「そうですね、私は逃げていただけなのかもしれません」
須藤「だろ。だったら・・・」
須藤「カルタで見返せよ」
須藤「強くなって見返してやれよ」
俺はいつの間にか必死になっていた。
俺自身のためでもなく。
北央のためでもなく。
初対面のやつのために。
須藤「それに・・・」
須藤「俺は・・・お前のカルタをもう一度見てみたい」
A「私の？」
須藤「俺はお前がカルタをしている姿が綺麗だと思った」
そうだ。
クイーンの若宮や瑞沢の綾瀬とは違う綺麗な取りだった。
俺はこいつのカルタに惚れたのか？
つーか・・・
いろいろ恥ずかしくなってきた。
こいつが泣いてた時に抱きしめたり。
なんか今のも告白みたいだったし。
・・・顔が赤くなってきた気がする。
気のせいだといいが。
A「わ、私もです」
天原は下を向いてから顔を上げ、
A「須藤さんの読むカルタが好きなんです」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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浪花(プロフ) - 作者さん、『決まり字』って言うのご存知ですか？ (2016年10月18日 16時) (携帯から) (
レス) id: 8d1e6e02dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずらん(＾▽＾)(プロフ) - 続編楽しみに待ってます（*'‐'*)♪ (2013年11月13日 21時) (レス) id: 4e78d291f1 (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 続編も楽しみにしてます！！ (2013年11月12日 12時) (レス) id: bdd4c9293b (このIDを非表示/違反報告)
kemomimi(プロフ) - 須藤さん大好きです！！更新頑張ってください！ (2013年11月8日 22時) (レス) id: 51f44c664b (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 面白いです！続きが楽しみです！更新頑張ってください(o^∇^o)ノ (2013年11月6日 16時) (レス) id: bdd4c9293b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊月 | 作成日時：2013年11月4日 20時
