涙 ページ15
Aｓiｄe
須藤さんに連れて来られた場所は、人気のない公園だった。
須藤「さ、謝って貰おうか」
須藤さんは近くのベンチに座った。
私も隣に座った。
A「・・・すみません」
須藤「ごめんなさいは？」
A「今謝ったじゃないですか！」
須藤「ごめんなさいじゃないと嫌だ」
ますます謝る気が失せてきた。
A「もう謝りません」
須藤「人に平手打ちしておいてか？初対面で」
A「確かにそれはそうですけど・・・」
須藤「お前、城山とカルタやってただけじゃないだろ」
A「え？」
須藤「わかんだよ。お前、何級だ」
浩希でさえ知らなかったのに。
A「・・・B級です」
須藤「何で城山に黙ってたんだ」
A「なんとなくです」
須藤「なんとなく・・・か」
須藤さんの目がスッと開いてから
須藤「何でカルタをやめた？」
ドクンと心臓が鳴るのが分かった。
須藤「お前は城山とカルタをやってる時、楽しそうだった。そんなやつが簡単にやめるとは思えね え。」
何で初対面なのにここまで・・・
須藤「別に言いたくないならいい。」
周りの人は気付いてくれなかった。
助けてくれなかった。
なのに・・・何で？
どうして？
A「っ・・・」
気付いたら涙がこぼれていた。
とめどなく私の頬を伝っていく。
A「ごめんなさい。ちょっと目にごみが・・・」
ギュッ
私は須藤さんに抱きしめられていた。
須藤「今度はちゃんとごめんなさいって言ったな」
その時、須藤さんの声はとても優しかった。
須藤「無理しなくていい。泣きたい時には泣けばいい。」
私の心の中で何かがプチッと切れる音がした。
A「うっ・・・」
私は声を上げて泣いていた。
そんな私を須藤さんは優しく抱きしめてくれていた。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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浪花(プロフ) - 作者さん、『決まり字』って言うのご存知ですか？ (2016年10月18日 16時) (携帯から) (
レス) id: 8d1e6e02dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆずらん(＾▽＾)(プロフ) - 続編楽しみに待ってます（*'‐'*)♪ (2013年11月13日 21時) (レス) id: 4e78d291f1 (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 続編も楽しみにしてます！！ (2013年11月12日 12時) (レス) id: bdd4c9293b (このIDを非表示/違反報告)
kemomimi(プロフ) - 須藤さん大好きです！！更新頑張ってください！ (2013年11月8日 22時) (レス) id: 51f44c664b (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 面白いです！続きが楽しみです！更新頑張ってください(o^∇^o)ノ (2013年11月6日 16時) (レス) id: bdd4c9293b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊月 | 作成日時：2013年11月4日 20時
