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「あ、いいね！...香りも由花に似合ってる。」
渡したのはハンドクリームだったのに。
確かめたのは私の手。
「嬉しい！後でお礼言っとこ。」
「売ってるとことか聞いといたら？なくなったら困るでしょ？」
「うん！そうする。」
滑らかな肌が嬉しくて。
頬に手を当てて。
「...ん...きもちぃ。」
「っ...！...由花ちゃん？...なんて顔でなんてこと言うの？...もうすぐあいつら来るのに...。」
後ろから抱きついてくるから。
「きゃ...なお？」
「...今は我慢する。...時間ないし。...けど！夜は...ね？」
そう言って髪に口付けて。
「え？...なお？」
「クスクスっ。...由花可愛い！...耳まで真っ赤だよ？」
「！...っやだもうっ！」
「ふふふっ。今はしないから大丈夫だって。...あ、千晃。...合流したみたい。」
「よかった。...じゃあそろそろお鍋とか準備しとこうかな。」
「手伝うよ。...こっち向いて？...ん...っ。」
不意の口づけは深くて...。
身体から力、抜けちゃいそう...。
「...もう。」
「クスっ。そんな顔でそんなこと言っても説得力ないよ？...行こ。準備するんでしょ？」
「...うん。」
立たせてくれた腕は。
そのまま背中に。
抱き合ったままキッチンへ。
必要な調理器具を揃えて。
綺麗に洗って水を切って。
お鍋洗ったり。
高いところにあるものを取ってくれたり。
なおも手伝ってくれて。
何がいる？何したらいい？...なんてほとんど聞かないの、慣れてる証拠だよね。
ーピンポーン。
「あ、来たかな。行ってくるね。」
キスを落として出迎えに。
...これも...ルールみたいになってる。
きっと気づかないだけで。
他にもあるんだろうな。
些細なこと。
2人の合図やルール。
そんな風に少しずつ、変わっていく習慣。
気づかないうちに...変えてるはずのこと。
今は気づかない。
そんなことの１つ１つは。
2人が。
2人のために。
2人で。
変えていくもの。
この先も。
想いあって。
愛し合って。
そばで笑いあっていたいから。
...たくさん増えるといいな。
たくさん...増やしたい。
なおとの。
なおとだけの。
特別なルールたち。
その１つ１つも多分。
時間とともに変わっていくんだろうけど。
変わる瞬間。
想いあっていられたらいいな。
なお。
愛してるよ。
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あや - ほんとすきです！！これからも更新楽しみにしてます(^^) (2017年11月8日 21時) (
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作者名：紅緋 | 作成日時：2017年11月4日 1時
