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2人が出かけるの見送って。
ベッドルームへ行くのかと思いきや。
なおはそのままリビングへ。
体を投げ出すようにソファに座って大きな欠伸...。
「なお？ベッドに行ったら？私ここ片して来るから。」
「うん。...でも...一緒に行く。...ごめん片付け...。」
「大丈夫？...きついんでしょう？」
「んー。ちょっと寝れば大丈夫...。」
「じゃあちょっと待っててね？すぐ終わるから。」
「ん...待ってる。」
テーブルに残っていたカップ。
大急ぎで片して戻れば。
ソファに座ったまま。
目を閉じて...かすかな寝息。
「なお？...寝ちゃったの？...ここじゃ風邪ひいちゃうよ？」
声をかけるけれど返事はなくて。
「起きそうにないなぁ。...風邪ひいちゃう。」
ベッドルームから抱えてきたブランケット。
起こさないように。
そっと...掛けながら。
ー綺麗。
疲れた顔。
わずかな翳りは見て取れるけれど。
その翳りさえ魅力的に見えて。
枕がわりの腕。
指先。
身体のラインすら綺麗で...。
思わず写真、撮っちゃったりしたけれど...。
疲れてるよね。
毎日...私の体調気遣って。
不規則なお仕事こなして。
私がここにいることでペースは乱されて。
今までと違う生活。
それでも。
いつだってなおは優しくて。
守ろうとしてくれて。
カッコいいなおでいようとしてくれて。
甘えるばかりで。
気遣ってるつもりだったけど。
全然足りてないのかもしれない...。
そう思いながらも。
こんな無防備な姿を見せてくれることが。
ちょっとだけ。
...嬉しかったり。
そっか。
お兄達...秀太兄によく言われること。
『頼られたら嬉しい。』
『遠慮すんな。』
それって...こういうこと...？
お兄達も...なおも。
そんな風に思ってくれてたんだ。
ー私。
ほんとにいい人たちに恵まれたんだなぁ。
...出会えてよかった。
なおを好きになって...良かった。
そう思いながら眠るなおに目をやれば。
その寝顔が愛おしくて。
「いつもありがとう。」
そっと髪を撫でて。
今はこの。
穏やかな時間と。
なおの眠りを守りたい。
ブランケットを掛け直して。
「おやすみなさい。」
いい夢に出会えますように。
ゆっくりと穏やかに眠れますように。
眠るなおの横顔。
綺麗な頬。
触れるだけの口づけに。
想いを込めて。
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あや - ほんとすきです！！これからも更新楽しみにしてます(^^) (2017年11月8日 21時) (
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作者名：紅緋 | 作成日時：2017年11月4日 1時
