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ーピンポーン。
「...ん...誰？」
「...。由花...どした？」
「誰か...ちあちゃん達かも。」
ーピンポーン。
「...あいつら？」
「...多分。...行かなきゃ。」
「...あんまり寝れなかったね。...大丈夫？」
「うん。...服...着なきゃ。」
ーピンポーン。
ーピンポーン。
「あー！うっせーな！...由花、俺出てくるから。」
「ごめんね。」
「ゆっくりいいよ。危ないから待ってて？迎えに来るから。」
「うん。」
ベッドから身を起こして。
服を身につける。
ふとサイドテーブルの上に置いたスマホを見れば。
メッセージアプリに通知が２つ。
手に取ってアプリを開けば隆兄とちあちゃんからのメッセージ。
隆兄こんにちは。さっき千晃と連絡ついたから今からそっちに行くねー!千晃拾ってくるから30分くらいで着くよ。待っててねー!
ちあちゃんさっきニッシーから連絡あったんだけど今から大丈夫?
「あ...気づかなかった。」
時間を見れば30分くらい前。
眠り込んでて気づけなかった...。
申し訳ないなぁ。
約束してたのに。
アプリを閉じて。
あとでちゃんと謝ろう。
そんな風に思ったすぐあと。
なおが戻って来て。
ーカチャ。
「ニッシーと千晃来たよ。やたらピンポン鳴らしたの、ニッシーだって。」
「やっぱり...隆兄からメッセージ来てた。」
「みたいだね。メッセージ送ったのにってちょっと凹んでる。」
「全然気づかなかったから...悪いことしちゃったね。あとで謝らなきゃ。」
「クスっ。大丈夫、千晃が説明してたしね。...シャワー浴びる？」
「...いいの？」
「大丈夫。」
「じゃあなお、先に浴びて？私の方が時間かかるから。」
「一緒に行くの。危ないでしょ？」
「...2人いるからやだ。」
「何もしないよ？」
「...でも...恥ずかしいもん。...やだ。」
「クスクスっ。そう言うと思った。じゃ、すぐ戻ってくるから待ってて。」
ぽんっ。
大きな手が頭の上に。
そのまま髪を撫でて背中へ。
軽いハグ。
見上げれば落ちてくる口づけは甘くて。
「行ってくるね。」
そう言って。
鼻歌歌いながら出て行くなお。
ドアを閉めながら。
クスクスっと。
悪戯っ子みたいに笑って。
綺麗で。
可愛くて。
それ...ズルい。
からかわれたのに怒れないじゃない。
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あや - ほんとすきです！！これからも更新楽しみにしてます(^^) (2017年11月8日 21時) (
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作者名：紅緋 | 作成日時：2017年11月4日 1時
