努力の天才でバレー大好き少女【ハイキュー】

第二十八話 ページ29

月「また、そんなムキになっちゃってさ．．．
　 何でもがむしゃらにやればいいってもんじゃないでしょ．．．」

日「？？」

月「人には向き不向きがあるんだからさ．．．
　 君、明らかにスパイカーに向いてないでしょ．．．」

日「．．．確かに中学ん時も今も．．．
　 俺が跳んでもブロックに止められてばっかだ」

．．．バレーボールは《高さ》が必要な競技
いくら高く跳ぶ事ができても、圧倒的な身長差が埋まるワケじゃないし、埋める事はできない
．．．だけど

日「だけど．．．あんな風になりたいって思っちゃったんだよ!!
　 だから不利とか不向きとか関係ないんだ!!
　 この身体で戦って勝って、もっといっぱいコートに居たい！」

月「．．．だからその方法が無いんでしょ。
　 精神論じゃないんだって。《キモチ》だけで身長差が埋まんの？
　 リベロになるなら話は別だけど」

その時、飛雄君が翔君の隣に来て言った

影「．．．スパイカーの為の壁を切り開く．．．そのためのセッターだ!!
　 いいか打てないならかわせよ
　 お前のありったけの運動神経と反射神経で俺のトスを打て!!」

田「はぁ？それ！速攻の説明かよ！」

日「．．．分かった」

田「いや、絶対わかってないだろ!!」

「「とりあえずやってみます!!」」

私は思った
この二人ならたとえ無茶なことでもできるってことを．．．
そしてまた試合は再開された

影「お前の反射神経とスピードなら早いトスだって打てるはずだ!!」

飛雄君は《王様のトス》を翔君に上げた
もちろん翔君は打てなかった

影「おいっ!!日向何してる！もっと．．．」

月「でた！王様のトス！」

影「ッ．．．最初から上手くいくわけないだろ!」

月「それはどうかな〜？」

それから何度も同じトスを飛雄君は上げ続けた
それをずっと見ていた孝先輩が言った

菅「影山！そんじゃ中学の時と同じだよ」

影「？？」

菅「あぁー、えーと．．．」

影「日向には反射もスピードもそれにバネだってあります慣れれば早い攻撃だって．．．」

菅「日向の《すばしっこさ》っていう武器お前のトスが殺しちゃってるんじゃないの？」

影「．．．!!」

菅「．．．日向には技術も経験も無い」

日「菅原さん!?」

菅「中学でお前にギリギリ合わせてくれてた優秀な選手とは違う
　 ．．．だけど、素材はピカイチだ」

日「えっ、そんな天才とか大袈裟ですよ//」

田「言ってねぇよ!!」

うん!?翔君はどうしたら孝先輩の言葉がそう聞こえるの!?

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