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行方知らず ページ25

両手に大量の紙袋を持ち、満足げな表情の釘崎


片手はAとつないでいるため、持ち切れなかった荷物はAに持たせている


日も傾いてきたため、そろそろ帰ろうかと考えているとふとある店が目に付く


野「3分だけここで待ってなさい」


大量の荷物を持って2人で並ぶと迷惑になると判断した釘崎は近くのベンチに座っているよう指示した


頷くことは無いが、こちらの話を聞いていることは今日一日で分かったため荷物を預けて店に向かった


今思い返せば、一日なんのアクシデントもなかったので油断していたのだ





ーー悟「あんまり目を離さないようにね。すーぐ居なくなっちゃうから」−−


今朝言われた五条の言葉を思い出しながら釘崎は酷く後悔していた


戻ってみれば、ベンチで待っているはずのAがいなかった


自分の荷物は残されたままで、いくつかの荷物は中身が地面に散らかっていた


野「んどこいったアイツ!!」


急いで落ちた荷物をかき集め、雑に荷物を持つと急いで駆け出した


思い出すは先日の飛び降りたAのこと


野(こんな街中で飛び降りだなんてやってみなさい、一生呪ってやる!)


そう心の中で悪態付きながら帰路に就く人込みをかき分けて探す


今日もAは真っ白いワンピースを着ていた、あれは嫌でも目立つからすぐに見つけられる


そう思っていたが、気が付けば日は落ちあたりは街灯の白い光が照らす街と変わった


野「〜〜〜!!もう、どこ行ったんだっつーの!!」


釘崎は人の目も気にせず叫んだ


その直後だった


ドンッと横腹に何かがぶつかる衝撃


すれ違った人がぶつかるのとは違う、明らかに自分めがけてやってきた衝撃に視線を向けた


そこには、自分がずっと探していた少女が自分の腹にしがみついていた


野「あんっ、ちょっ、今までどこ行ってたのよ!!!」


周りの人がチラチラ自分たちを横目で見ているが、そんなこと言ってられるか


どうした、何があった、どこに行っていた


そう尋ねるも何も答えず自分にしがみ続ける少女に釘崎の堪忍袋の緒が切れた


野「なんか言わなきゃわかんねーだろうが!!」


ずっと俯いて目を合わせようとしないAに腹が立っていたのもあり、釘崎はAの顔を両手で掴んで無理やり上げさせた

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ばちょふ(プロフ) - 皐月さん» シンプルだからこそ一番嬉しい!ありがとうございます (2021年2月2日 1時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 面白い! (2021年2月1日 23時) (レス) id: f8e3029858 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - 勇者ああああさん» 私の心の声ですね!!笑 (2021年2月1日 20時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
勇者ああああ - 今まで呪霊ってレジ袋利用するか聞いてきたりしてたけど、「ヤダネェェエエツカレタナァア」って自分の意思を伝えてくるヒトはあまり見かけない為ツボりました (2021年2月1日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - ぬひさん» コメントありがとうございます!とても励みになります、大まかな内容は決まっているので楽しみにお待ちください! (2021年2月1日 3時) (レス) id: 11acd585c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばちょふ | 作成日時:2021年1月28日 22時

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