だれか、私を殺してください【呪術廻戦】

解説　※変更有 ページ35

真「しゃない。沢渡は伏黒メイン、万が一伏黒と別れることになったら棘につけ」


棘「すじこ？」


真「お前ら二人は呪力がモノ言うだろ」


棘「しゃけ」


狗巻が納得したと言うように手をポンと合わせる


悠「誰か解説して〜」


『ごめんね置いてきぼりにして』


申し訳なさそうにAは言うと、千円札を取り出す


『これも自己流の解説なんだけど・・・


さっきも説明した通り、呪力量も倍にすることができるの。


増やされた対象が呪力を消費する時、私の術式によって付加された呪力から消費されるの』


つまり、と言って千円を虎杖に渡す


『所持金千円の虎杖君がパチンコで勝って倍にして、増やした千円でお菓子買うのと同じ


　懐は温かいままでしょ？』


野「カジノだったりパチンコだったり解説の癖つよ」


2千円をもってふふ、と楽しそうに笑うAに釘崎が突っ込んだ


パ「ま、そろそろ時間だからいくぞ」


パンダの一言に、ぞろぞろと腰をあげ、体を伸ばし始める一同


東京と京都、それぞれの思いがつまった姉妹校交流会の始まりの時がすぐそこに迫っている


Aは本番が近づいたことを実感し、体に緊張が走るのを感じた


いつもは気にならない足音や風の音がいつもより大きく聞こえる


心臓の音も耳のすぐ近くでなっているように感じられた


『(弱気になっちゃダメ。頑張るって決めたんだから、頑張ろう)』


役に立たなかったら、すぐにやられたらどうしようと不安がよぎるがそれを振り払うようにブンブンと頭を振る


これから始まる姉妹校交流会の参加者の中で断トツで弱い事を自覚しているからこそ、不安がなかなかぬぐえない


ーー「この役立たず！！」−−


去年、両親が殺されるまで幾度となく言われてきた言葉がAを縛りつける


嫌な記憶がよみがえり、ぴたりと一度足を止め、地面を向いた


今までならそのまま下を向いていただろう。しかしA再び上を向いた


『(大丈夫、みんな特訓に付き合ってくれたもの。あの日の私とは違うんだ)』


空のさらに上、あの世にいるだろう両親に向かってべーっと舌を出す


今までしたことのなかった反抗をし、少し遠くに行ってしまった仲間を追いかける


『(とりあえず、やれることはやろう


そして、チャンスがあれば潔く死ぬ！)』


今だ死ぬことを諦めない姿勢はブレないが、確かに今まではなかった晴れ晴れとした表情で駆け出した


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そろそろ続編出します！

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