だれか、私を殺してください【呪術廻戦】

ぐるぐる ページ31

主人公side


先輩と10周走り終わったあとに「あともう10セット走ってこい」って言われたの


最初はびっくりして、じーっと先輩のこと見てたらお尻を蹴られた


ジンジンするのが嫌で、もう怒られたくないから黙って走り始める


・・1人になると時々どうしても死にたくなる


さっき約束したばかりだけど、やっぱり罪悪感が勝っちゃう


頭があの日のことでいっぱいになって、嫌なことしか考えられなくて、夜になると悪夢を見る


血塗れの人に追いかけられる夢


お父さんとお母さんの時もあれば、会ったことのない人達が大勢で追いかけてきて、逃げるけど最後は捕まって殺される


苦しくて、溺れたみたいに息が上手くできなくなって目が覚める。そしてその衝動で腕を引っ掻くから私の腕は傷だらけ


よく分かんない所に連れてこられて、不思議な力を持ってるからそれを使って人助けするんだって言われても・・・


全部夢のお話のように感じて、ある日目が覚めてお母さんに叩かれながら学校に行く準備をする日がまた来るんじゃないかって考えるの


それで、お母さんは私のせいで死んだんだってまた罪悪感に潰されそうになる


ぐるぐる


ぐるぐる


ねえ憂太くん、私はどうすればいいかな


そう聞いても、里香ちゃんが死んでから、怖い背後霊が憂太くんについてて怖くて逃げちゃったの怒って教えてくれないかも


憂太くんに嫌われるのはやだなぁ・・・


そんなこと考えてたら先輩に頭叩かれた


『イテッ』


真「実戦でそんなチンタラ走る訳ねえだろ、もっと速く走れ


　そのまま使えないままだと即処刑になるぞ」


別にそれでもいいんだけどなぁ


・・・・・でも


こんな私のために時間を割いてくれてるみんなはきっといい人


いい人達が勝ちたがってる姉妹校交流会っていうのに私が役に立つなら、頑張ってみよう


それが終わってから、また死ぬかどうか考えよ


『・・まずはちゃんとやらないと、先にあの先輩に殺されそう』


あの先輩、怖いしすぐ手が出る


けどなんだかんだ見放さないでいてくれるのは嬉しい


お父さんとお母さんはお互い不倫してたことでいっつも喧嘩して、ストレス解消に殴ることしかしてくれなかったもの


息が苦しいくて下を向いていた頭をあげ、頑張ろう、と決意する


呪霊が怖くてずっと俯いてたから、久しぶりに見る太陽は思ってたよりも眩しかった



(あ、名前聞かないと…)

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