とあるYoutuberのおはなし

ジローと電話2 ページ38

「ごめんねジロー。話し、多分ぜんぜんまとまってなかったと思う…」

「そんなことねーよ。…話してくれてすげー嬉しい」

それが今の心からの気持ちだった。

「ジロー、ごめんね」

「ばか。謝りすぎ。話しなら全然通じたって」

「ちが、うの。っ、今まで、ごめん」

今まで…？

「私がきついとき、いつも、一番に気付いてくれて、一番心配してくれて」

「、ねえ」

「私がいつも返事できないのわかってるのに、絶対連絡してくれて」

「…俺も泣くからやめて」

「…ほんとに、ごめんなさい。いつも、ほんとにありがとう」

「…やめろって、ばか」


俺は前から、Aのことが大好きで。

Aの為にできることがあるなら、なんだってするって思ってて。

今までやれることはやってきた。
それが報われるとか報われないとかは最早どうでもいい。
そう思ってたのに。

長年やってきた何かが、なんか報われたような気分になって、俺もAと一緒になって泣いた。


「っ、ジロー、またなんかあったら、連絡してもいい？」


「…は、当たり前。てか電話なら普段よくしてんじゃん笑」

「もう笑 こういうときに連絡していいかってこと」

「それも当たり前」

「…ありがとう」

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