とあるYoutuberのおはなし

水溜りボンドとおしゃべり2 ページ4

「トミー！」

トミーを見つけるなり小走りで駆け寄るAちゃん。
PCから目を離してAちゃんを見つけたトミーは、心なしかちょっと嬉しそうな気がした。

「おーお疲れ。暇してんの？」

「うん、30分だけ」

「すぐじゃん笑 おいで」

トミーが隣の椅子を引いてあげると、ありがとーといって座るAちゃん。

…なんかこの2人が並ぶと、

「サイズ感の違いがすごい」

「え？なにカンタくん」

「おい、心の声漏れてんぞお前笑」

「あ、やべ笑」


トミーもそれなりにガタイがいいけど、Aちゃんが華奢すぎるんだと思う。うん。

「まあでもAはもっと食った方がいいよな実際」

「え〜？食べてるよー」

「お昼はなにたべたの？」

「しっかりラーメンと炒飯と餃子食べたもん」

「まあまあしっかり食べてんな笑」

「カンタくんよりは食べてるとおもうな〜笑」

「ちょっと笑」


他愛ない会話が楽しくて、楽しいおかげか編集も捗って、あっという間に30分。


「てか30分過ぎてね？笑」

「あ！やばい！笑 いってくる！」

「Aちゃんがんばってー」

「うん！2人ともありがとね〜お邪魔しました〜」


小走りしながらも顔と手はこっちに向けて笑顔で手を振るAちゃん。

俺もトミーも軽く手を振り返して、Aちゃんが角を曲がるまで見送った。


「…」

「…」

「可愛いな」

「うん」

トミーがこんなこと言うのもめっちゃ珍しいし、俺が簡単にそれに頷くのもめっちゃ珍しいと思う。

トミーもきっとAちゃんのこと気に入ってるんだろうな。

他にもライバル多いんだろーな…


…つぎ会えるのいつだろう。
楽しみ。

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