とあるYoutuberのおはなし

アバハウスで遊ぶ2 ページ17

Aが家に来てみんなテンションが上がってるのか、今日は朝から一段とうるさい笑

女慣れしてないリクヲもAとなら楽しく話せてるし、エイジもなんだかんだAをすごく気に入ってるし、ツリメは昔からAの動画のファンで所謂Aガチ勢といっていいだろう。
…今ではほんとに1人の女の子として好きなようにも見えるけど。

一方、俺のAに対しての思いは、もはや自分でもよくわからない笑
可愛いと思うし、いい奴だし、面白いとも思う。大好きは大好き。

ただあいつは比較的誰とでも仲良くできるタイプの人間だから、付き合えたとして俺一筋になるようには見えない、とか無駄にリアルなこと考えちゃう。

俺自身がAと同じで、比較的誰とでも仲良くできるタイプの人間だからこんなこと考えるのかも。
でも俺は、付き合うとしたらやっぱAがいいな…とも思ったりする…うーん。
こんな真剣に色々考えるのは、やっぱ好きだからなのか。
もはやよくわからないっていったのはこういうこと。

「そらくんー」

1人ソファで考え事をしてると、隣にAが座ってきた。
他の3人はまだ向こうの部屋でぎゃーぎゃー騒いでる。

「ん？どうしたー」

「…謝りにきたー」

え？なんのことだろ。
うわ、なんか珍しく落ち込んだ顔。

「ごめんね、そらくんの企画だめにしちゃって」

言われて数秒考えて、やっと「ああ」と気づいた。
ツリメの寝起きドッキリがお蔵になったこと気にしてたのか笑
そういや俺「ドッキリなのにお前がガチ寝したせいでツリメが〜」とか冗談めいて言っちゃったかも。

「こっちこそごめん笑 さっきは冗談で怒ってみたけどAなんも悪くないよ」

「でも寝ちゃったから…」

「いやいや手出すツリメが悪い…いや！これは企画した俺が悪いな！笑」

「え、そっち！？笑」

面白いと思って企画したけど、Aガチ勢のツリメにも、A本人にも、いまとなっては酷な企画だったなーと思った笑
わりと反省。

「…とりあえず、そらくん怒ってなくてよかったー」

「これくらいで怒んねーよ笑」

「だね〜そらくん優しいもん。ありがとうー」

「…Aちょっと泣いてね？笑」

「あ、安心したらつい」

「可愛いなもう！ほら、よしよし」

「うわーん」

ぽろっと涙を流すAを抱き寄せて、頭をぽんぽん撫でてあげた。
首元にぎゅっと抱きついてくるAは可愛くて、ずっとこうしてたいとか思った。

うーん、やっぱすげー好きかも。Aのこと。

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