天内理子の親友【呪術廻戦】

ちーちゃん ページ7

『助けてちーちゃん！』

普段ぼそぼそ声の私が精一杯叫ぶと、それに応えるように私の影から何かが這い上がってくる

ガイコツみたいな骨ばった手が、私に纏わりつく

オオオォォォオって低い地鳴りみたいな声を出しながら出てきたそれは

体が蛇みたいになっていて、その体を私に巻き付けてくる

眼球のない目からずっと涙を流し続けてて、私に抱き着いているのとは別の手で持っているツボに涙をためている

6，7歳くらいの時に怖いのに襲われている時に「助けて！！」って叫んら出てきたちーちゃん

普段は私の影に隠れてるけど、「助けて」って言うと出てきてくれる

名前がないと困るから、死んだハムスターと同じ名前を付けてあげたんだ

今まで理子ちゃんに寄るやつらは全部ちーちゃんに追っ払ってもらってた

だから、この乱入男も…！


『ちーちゃん！あの男を倒して！！』

あの男、と指さすとちーちゃんは目がないのにグリン、と指さしたほうを見る

そしてまた低い声で鳴くと、ずっと泣いていた涙がさらに溢れ出す

やがて、ちーちゃんが持ってたツボから怖いのが這い出てきた

キャキャキャって笑って、目がトカゲみたいにグリングリンしてて私が「ひぃっ」って言っちゃった

こ、怖がっている場合じゃないぞ森内A！

理子ちゃんを助けるんだ！

私の気持ちを察したのか、ちーちゃんはトカゲモドキを乱入男に向かわせる

？「キモ」

『っえ…』

えー埃祓うみたいに倒されたよ

そこは空気読んでもっと苦戦しようよ…！

『〜〜！！ちーちゃん！』

お願いを聞いてくれたちーちゃんはさっきみたいな気持ち悪いのをたくさん出してくれるけど

乱入男に悉く倒される

後半になってくると段々雑になってきて、こう、なんかむしゃくしゃする…！

倒すのに夢中になってたんだろう、私は気づかなかったんだ

背後にいる別の男に

バキッ

『うぐっ』

結構強い力で後頭部殴られた

そこは手刀でいこうよなんで痛い方法選んだんだよ！

恨みを籠めて睨んだが、私の意識はあっけなく沈んでいった

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