天内理子の親友【呪術廻戦】

赤い便箋 ページ23

理「お父さんとお母さんがいなくなった時のことはおぼえてないの

もう悲しくも寂しくもない。だから同化でみんなと離れ離れになっても大丈夫って思ってた

どんなに辛くたっていつか悲しくも寂しくもなくなるって

でもっ、でもやっぱりみんなと一緒にいたい！

黒井と一緒にご飯が食べたい、Aと遊びに行きたい！

また明日って言って手を振り返してあげたい、Aを一人にしたくない！

大人になって、おばあちゃんになるまでずっとずっと一緒にいたいって思っちゃった！」

涙を流しながら訴える子に手を差し出した

傑「なら、一緒に帰ろう」

悟、どうやら同化は中止になりそうだ

理「うん！」

笑顔で握り返されるはずだった


火薬のにおいと乾いた音

目の前で撃たれた保護対象

撃ったそいつを殺そうとしたが、実力は等に及ばなかった

硝子の治療を受け、戻る途中で黒井さんの死体を見て心を痛めながら向かった先で

非呪術師に酷く絶望した

そしたら森内さんが暴走してしまった

ショックからだったんだろう、大切な人を守れず別れも言えずに突然失って

いや、ショックという言葉で片づけていいものではない

呪胎を止めることと後始末に追われた後、今残っているのは喪失感と非呪術師への嫌悪

私の中で2つの意見がぶつかっている

傑「…」

懐から出したのは半分が赤黒い血で染まった一つの便箋

とりあえず、ことはこれを然るべき人に渡してからだろう

彼女の監 禁生活が1か月を過ぎようとしていたころに私はやっと重い腰を上げた

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