▽episode01_ひゅうが ページ11
待ちに待った金曜日。
Aさんに会える日。
ひゅうが「Aさん!久しぶり!」
「先週も会ったばっかじゃん(笑)」
『先々週も来てたしな〜(笑)』
ひゅうが「ちょ、マスター、バラさないで(笑)」
新聞紙を片手にカウンターの奥でコーヒーを飲むのがこのお店のマスター。
「ひゅうがくんはいつもの?お腹空いてる?」
ひゅうが「うん、お願いします。」
なーんか最近やまともゆうまもそわそわしてるし、ゆうたとあっちゃんも楽しそうなんだよな〜。
まあ、俺もだけど。
カウンターに腰掛けると同時に出てきたコーラ。
「今日はマスターいるから2本目は2.5倍ね?」
悪戯に笑う姿はとんでもなく可愛くて。
『聞こえてんだからな〜。誰が在庫数えてると思ってんだよ〜。(笑)』
ひゅうが「すんません!!(笑)」
マスターも気さくで話しやすい。
気づけば毎週金曜日はここへ通っていた。
ひゅうが「でもなんでAさんは金曜日だけなの?学生さん?」
「学生ではないよ〜。んー、色々やっててね。
フリーターが1番近いかな?ひゅうがくんは大学生?」
はぐさかされたような、そうでないような。
ひゅうが「あーまあ俺もそんな感じ!歳近い気がするけど遠い気もするんだよね…。」
「当ててみ?」
不敵に笑うAさんは少しだけ俺に近づいて。
隣のカウンターに腰掛けた。
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作者名:aki | 作成日時:2022年3月24日 20時