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ちょうど各々仕事を終わらせたタイミングで玄関のチャイムが鳴った。
「おっじゃましまーす!たまには私もお土産持って来たよ!」
ビニール袋いっぱいのスナック菓子やジュース。まぎれてお酒やおつまみも。
「ちなみに私は今日も明日も休みにしたので飲みまーす!(笑)」
あむぎり「セブン行ったの?言ってくれれば買ってきたのに!」
「んーん、とにかく自分が食べたいのをたっくさん買いたかった(笑)んでみんないるからいっぱい開けても大丈夫でしょ?たすかる〜(笑)」
Aさんは食べることもお酒も好きみたいだけど、量は食べられないみたい。
お酒も付き合い程度だと言ってたけど、かなり強い気がする。
「あっちゃんは?飲む?」
ほろよいを両手に持って笑うAさん。
…かわいい!
あむぎり「もう仕事もないから軽く飲もうかな!」
いつもよりはしゃいでいるようなAさん。入れ替わり立ち替わりで裏方組や木内、かなたも参戦し、マリパ大会は大盛り上がりだった。
正直、メンバーがいなかったのは幸いだ。
…ちょっと嫌な奴だな、俺。
「あー、たのしい。」
お酒のせいで少し頬の赤いAさんは俺の方を見て笑った。
無邪気な笑顔だった。
あむぎり「よかった。Aさんさえ良ければ、いつでもやりましょう?」
「あっちゃんいつまでAさんなの(笑)」
あむぎり「じゃあ…、A、ちゃん、(笑)」
…呼び捨ては俺にはハードル高いよ……。
でもぐっと距離が縮まった気がして。
どうすれば特別になれるかはまだわからないけど、Aちゃんが楽しいって言ってくれるなら、それが嬉しい。
「えへへ、またゲームしよーねっ。」
もちろんいつでも。
Aちゃんを見送ると、嬉しさと楽しさの余韻の中に少しの寂しさ。
この感情の名前は、まだ知らない。
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作者名:aki | 作成日時:2022年3月24日 20時