慧ちゃんと雪男さん 2 (ページ1)

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怖い…？怖くない！！ページ1

「ぱぱー！りょーたくんと
むしとり！してくる！」

「りょーたもけいちゃんとむしとり！」

「慧待って！帽子だけは被っててね？」

「涼太もだよ？後は喧嘩はしない。
それからパパたちから見える所ね、」

"これはパパたちとのお約束。"
の声掛けと共に元気な声が２つ。

「「くふふ！はーーい！」」

"何処に居るかなぁ…"と言いながら
草の生い茂るところへ駆けていく2人。

「あ！りょーたくんのあしもと
ばったさん？」

「んー？あ！ばったさんだぁ！」

"ゆっくりよー？"
"いたいいたいないからねー？"

小さい声で話しながらゆっくり
近付いて…。

「あ！」

「…！みてぇー！じゃーん！」

"とれたぁー"とゆるゆる口調で
慧ちゃんに見せる涼太くん。

「すごい！りょーたくんじょーず！」

「んふっ。でも、けいちゃんが
おしえてくれたからね…！
ありがとう！！」

少し観察したらそのままバイバイ。
お家に連れて帰らないのは
パパたちとのお約束の１つです。

「あ、ちょーちょ！」

麦わら帽子を咄嗟に被せたけど
間に合わなかったり、

「んぁ、ちょっとたかいねぇ、、」

セミを見つけたけど2人の身長の
何倍も上に止まってたり。と

虫取りを始めて約30分…。

お水休憩も身体の休憩も
必要なタイミング。

「けいちゃん、おみずのまないと
だからもどろ？」

「だね！たくさんみれたから
たのしいだねぇ。」

と、おはなししながら
パパたちの所へ帰る2人。

ニコニコ笑顔でお話ししていた
涼太くんが急に立ち止まり
不思議に思う慧ちゃん。

「……？ん？つかれたぁー？」

「んや！りょーたかえるない！」

「んー？きゅうけいするー？」

「んやぁー！しない！
でも、かえらない！」

初めて見る姿に戸惑いを
隠せない慧ちゃん。と、

「…ﾋｯｸ、、ぱぱぁ、、
りょーたこわいよ、、たしゅけて」

しゃがみこんで愚図り出す涼太くん。