慧ちゃんと雪男さん (ページ43)

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「だからね？けいちゃん、
りょーたくんにちてもらうの！
…んん！たのちみなの！」

「え、会うこと決まってないよ？」

「だめ！もしもしするの！ね？」

「えぇー？涼太くん忙しいから
今度ね？パパいつなら会えるか
聞いておくから」

「んやぁー！なんでぇー！
もしもしちたいの、、ｸﾞｽｯ。」

「あぁ、泣かないよ？でも、
涼太くんお仕事かもしれないよ？」

"慧だってお仕事好きでしょ？
それと同じで涼太くんも
お仕事好きだから邪魔しないよ？"
なんて云いながら宥める姿を
最近見かける事が多くなりました。

"お仕事"という単語は
慧ちゃんのなかでは大きい存在。
"=自分の好きな事"なので邪魔は
しない。そんな決め事が
自分の中ではあるみたいで、

「んんぅー、おちごとー
がまんしゅるのー、、でもぉ。」

「パパ聞いておくからまってて。」

「んぅ。…あい…」

納得の言っていない返事だけど、
これでも少しは成長したんです。

「んー、りょーたくんあえるの
たのしみにまつのぉー…。」

この後、涼太さんから

「僕で良ければ、喜んで！」

と、紳士なメッセージが来たのは
言うまでもないですよね。