おれと息子のおはなし (ページ39)

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なんだかんだいって、19時前。

ハンバーグもスープも完成したと同時に
髙木が帰ってきた。

「ただいまぁー。疲れたぁー。」

と、玄関先でおっきな声で慧みたいに
言うのはやっぱり親子。

"ぱーぱー！きょーははんばーぐですっ！
けいちゃんおなかすいたからはやくたべよ！"と、
リビングから…笑

"今いきまーす！"なんて声と同時に
足音が聞こえてくる。

「んー！美味しそうな匂い。
お腹すいたー。手洗ってきまーす」

え。髙木バカみたいにテンション高い。

「…か、、ん！ひか、、ひかちゃん！
けいちゃんおなかすいたの！ごはんー」

んー、、ぼーっと考えてたみたい。

「よしっ！席着いたー？ごはん運びまーす。
はい、これが髙木ー。これが薮ー。
んで、慧ちゃんのでー、俺の！」
「じゃあ、挨拶お願いしますー！」

「おててをあわせてくーださい！
ひかちゃんありがとう！
いただきますっ！」

「「「いただきます！」」」

キラッキラな笑顔で食べる髙木親子。
親も子もそっくり。そんな様子を
親目線で見てる薮と俺…笑笑

「ひかちゃん！ごはんおいしーねぇー。
さらだもおいしいのぉー！」

「に、してもなんでこんな豪華なの？」

え。いや、でも知らなさそう笑

「けいちゃんせつめいする！
きょーはぱーぱありがとうのひーよ？」

なんて、伝わってるの分かんない回答。
"パパありがとうの日？""ん？"なんて
ぶつぶつ言ってたのに閃いたのか

「…ﾊｯ！父の日って事？か。
んんー！お祝いされる年になったのか…。

慧も薮くんも光くんもありがとう！
幸せな日になりました！」

あの後ご馳走様をして、ルンルンで
お風呂場に向かった髙木に慧が

「ぱぱーけいちゃんみたいねぇー。」

って、毒を吐いていたのは俺らの秘密。

去年まで誕生日も父の日もお祝い出来なかったから
１つ１つ出来て嬉しいみたい。