あなたの糸柱【宇髄天元】

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涙をぬぐった後、新しい浴衣に着替えここを出た





「そういえば…どこでご飯食べるのか聞いてなかったな」









伊之助「うおおお！どけどけどけえ！！！伊之助様のお通りだああ！！」








え！？なに？！猪？人間？

とにかくやばい奴が後ろから迫ってくるんだけど…





驚いた私は避けるように壁に張り付く




善逸「まてよ伊之助〜もうヘロヘロなんだよ俺〜！はやく美女3人に癒してもらおっと〜///」





後を追いながら黄色髪の男も走ってきたが


壁に張り付いた私をしっかり目で拾い



ばっちりと目があってしまった




「あっどうも…」
善逸「まさかあなたもあいつの嫁ですか？」

「え"？！」





その人は出目金のように目を見開きながら
私の手を握り、近付いてきた




流石に怖いんですけど…






「え、あいつって…宇髄さんのことかな？私は継子…
善逸「いいや！！！継子と見せかけて嫁なんでしょ？！女もいない俺を慰めてくれてるんでしょ？！あの変態柱…嫁なんか今の3人でも充分なくせに！！！」






あの3人美女は宇髄さんの嫁なんだ。そうか。
そりゃあ…私は眼中にないわけだ。

心が少し痛む自分に違和感を感じる






ってこの人はいつ手を離してくれるの？！


善逸「…俺は我妻善逸。君の顔ははっきり見えないけど俺にはわかる。すごい可愛くて、優しくて、心地の良い音がする…ってことで是非俺の嫁に！！！」




私に拒否権はないんですか？！





伊之助「おい、遅いぞお前！」




さっき見かけた猪人間が戻ってくると
善逸くんの背後に立ち、私の存在に気づく


伊之助「お前誰だ？隠か？」





「伽奈麥 Aって言います！宇髄さんの継子…になる予定です」





伊之助「俺は嘴平伊之助だ！よろしくな小麦！」




善逸(こいつ覚える気ねえだろ)




「うん！(小麦じゃないけど)よろしくねっ！」






微笑む表情を見せると
善逸くんが頭を打ったかのように倒れた




善逸「Aちゅああん！！！何今の？！！可愛いいいいい可愛いすぎるよなんでそんなに優しくて可愛いのおおおおおお〜//」




善逸くんはそう言いながら抱きついて来たけど


お風呂上がりで気の抜けていた私は



抵抗するのを諦めた






2人と話してて忘れかけていたけど
夕ご飯もう絶対できてるよね




このままだと美女3人組に怒られちゃうな…

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