plabrella. (ページ6)

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you

p.m.5:35

「もうすぐSiriusの歌番始まっちゃう！！」

まお「まじ？？話してると時間忘れちゃうね！」

まおよりも1つだけ学校に近い私の最寄り駅でしゃべっていたら、こんな時間になってしまった。

「今日あの新曲歌うんだっけ？？」

まお「そうだよ、春ツアーと似たような演出らしい！！あ、電車来たから乗るね、また明日！後で感想ツイートするわ」

「りょーかい！バイバーイ!」

ざあぁぁーーーーーー

1人で改札を出ると、改札付近には、傘を持ってきたお母さんとか、お迎えの人でいっぱい。

さっきまで全然気にならなかった雨音が、1人になると大きく聞こえる。

？？「やっぱ走るしかねぇな……」

右半身だけ、ぐっしょり濡れてる同じくらいの男の子。

これは、
"彼女と相合傘して帰って来たけど、彼女に傘あげちゃった"パターンかな(笑)←ドラマの見すぎ

いいなぁーーーー。(笑)まおに報告しよっと。

あ、まてよ。

私、折りたたみ傘持ってたよね？？

貸したら使うかな？

でも、

"どうやって話しかけたらいいのかわかんない"

だって、周りに男子いないもん。
学校外に友達もいないし、私学だから、地元の幼なじみとかもいない。エスカレーター式に通ってるから、塾も行ってない。

どうしよう…

私のはビニール傘ー…

あ、そうだ！！

折りたたみ傘を貸すんじゃなくて、この、ビニール傘をあげちゃえばいいんじゃん！！！！

学校に置きっぱにしてたから、ちょっと錆びてるけど(笑)

そしたら、喋らないでいいよね！

どうせ私家近いし♪
どっちにしろ三神きゅんの為に走るし！

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　返さなくていいです。
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メッセージをかいた無地の付箋をはり、

私はその男の子に、

"ビニール傘" を押し付け、走り出した。