太陽と向日葵。2 (ページ10)

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朝、目を覚ますと幸せそうに眠る大くんが目の前にいた

焦る気持ちと同時に昨日の記憶を思い出した

外の光が部屋の中に入ってきてて時計を見ればもう昼前になっていた

トントンと優しく彼の肩を叩くとムクッと動いて肩に置かれてる私の手を握った

このまま二度寝もいいかも、と思ったけどお腹の鳴る音が聞こえて大くんの手をそっとどかしてベッドから降りた

リビングのドアを開けたら大毅くんと廉くんがテレビを見ながら談笑してて、ドアの閉める音に気付いたのかこちらに振り向いた

重「ん、やっと目覚めた？」

『うん、気付いたらもうこんな時間になってた(笑)』

重「よー寝る子やわ(笑)
お腹空いたやろ？なんか作るな」

そう言って立ち上がろうとする大毅くんをすかさず止めた

「えーよ、私作るで待たせてもうたし」

私がそう言うと、大毅くんと廉くんは顔を見合わせてニヤニヤしながらお言葉に甘えちゃおー！なんて喜んでた

重「台所にあるもん全部適当に使ってくれてええから！」

重「なんか困ったことあったらいつでも言うてなあ」

言い終わるとまた二人で楽しそうにテレビを見始めた

よしじゃあ私はなんか作ろうかな、と意気込んで台所に立つと整理整頓された道具や物が目に入った

冷蔵庫を開けると綺麗に食材が並べられてて、男の子二人暮らしでこんなに整理されてるなんてすごいなぁなんて感心してしまった。

冷蔵庫にある食材でチキンライスを作った

テーブルの上に置けば二人が立ち上がってやってきた。

重「わ！すげ！！A ちゃんと女の子してるんや！！」

廉「うまそ～腹減った」

『ちゃんと女の子は余計です。
ちゃんと女の子してます。(笑)』

光が入って明るい部屋でみんなで笑い合う

初めての経験でなんだか痒い

「『いただきます！！』」

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