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大毅 side




廉「大毅?起きてる?」




廉の声が聞こえた途端に明るくなった部屋に気付いて、パッと目を開けた




重「起きてんで」


廉「あぁ、良かった
大吾どっか行ってもーてん」


重「察しーや自分(笑)
Aとどっか出かけたで」


廉「あーーそゆことか意味わかった
さっき声聞こえてたん大吾らやったんか」


重「おん、そーゆーことや」




無意識に俺は上を見ていた

そんな俺の気持ちに廉は気づいてた




廉「大毅も辛いな」


重「ふっ、お前には言われたないな」


廉「そんなに本気で好きなら大吾から奪うくらいの気持ちやないとあかんやろ」


重「あんなに幸せそうに笑う大吾を見て、簡単に奪えると思ってるん?」

重「大切な弟やから幸せになってほしいって思うんやで」


廉「ん…、それは、ごめん。」


重「ははっ(笑)
はあ、同じベッドで寝るとかほんまに耐えられへんわ
襲ってまうとこやったー」


廉「優しいからそんな事絶対せーへんくせに。」

廉「カッコつけんでええで別に」


重「廉の前でダサい俺見せるとかあり得へんわ
大人で余裕がある俺の方が様になんねんで」


廉「辛い時にまで年上年下気にするん
そっちの方がダサいで?」





そんな廉の言葉に怒る余裕もなくて泣きそうになった。

こんな失恋した事なくて、自分が自分じゃなくなる。





重「もうそれ以上喋んな。」

重「…俺今余裕ないねん」




振り絞って吐き出した本音

廉はベッドに腰かけてる俺の隣に静かに座って、片手で肩をガシッと掴んだ


その手から伝わる廉の優しさに気付けば涙を流してた。


こんなダッサイ姿見せるつもり無かったのに。









何日も前、Aと夜空の下で話したあの日。

月夜に照らされて儚く笑うAを気付けば好きになってた、


大吾と上手くいってほしい、と願うと同時に黒い顔をした自分がそれを邪魔しようとする。

そんな自分が大嫌いだった。




この気持ちはもう忘れよう。

そう強く思った。






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ゆりこ(プロフ) - 昔付き合ってた人に似てるって思われるの、複雑な気持ちですね(T_T)過去の事も気になるし、今後の二人の関係も気になるし、、、更新楽しみに待ってます! (2020年2月26日 22時) (レス) id: d126540fd1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くる | 作成日時:2020年2月9日 3時

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