太陽と向日葵。2 (ページ18)

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さっきイケメン先生と歩いてきた道と反対の道を今度は大くんと歩く

身長差えぐいな。

イケメン先生が大きすぎるのか、大くんが一般的に華奢な部類なのか。

多分きっと両方なんだろう。

大「いつの間に廉と仲良くなってん」

『え？…うーんこの前のお泊まりの時からかな？』

大「ふーん。」

さっきからずっと不貞腐れたまま。

大くんは制服のポッケに手を入れてつまんなそうに窓の外を見た。

『なに怒ってん』

大「別に」

私を一瞬見てすぐまたそっぽを向く

お前は思春期の女子か！！

なんて叫びたい気持ちを我慢する。

不貞腐れてるくせにチラチラ私の方見てるの気づいてるけどね？

子供すぎる大くんに流石に痺れを切らした。

『もーなに！！
言わんと分からんで？』

少し強めにそう言えばパッと私を見る

その大きな瞳は揺れていて何回も瞬きを繰り返す。

怒ったかと思えば次は泣きそうな顔をする

イマドキの子はこんなにも情緒不安定になれるのか、なんて感心してしまった。

大「なんか嫌や Aと廉が仲良いの」

『…ぇ？』

大「もー！！嫉妬したの！！」

驚きすぎて開いた口が塞がらない。

恥ずかしそうに顔を赤らめてそんな可愛いこと言われたら、私勘違いしちゃうでしょ。

大「だっさいな、ほんま」

『いやそんな…全然』

『むしろ可愛い』

大「真顔やめろや」

そんなにひどい顔してたのかと思うほど隣でケラケラ笑ってる大くんはやっぱり情緒不安定だ。

『廉くんとはただ仲が良いだけやで』

彼の顔を覗き込むようにそう言うと少し嬉しそうな顔をする大くんはずるい。

私はどんどん彼を好きになっていく。

大「あそ、
それ以上仲良くならんでええよ」

そう言って意地悪な顔で笑った。

その笑顔はすごく可愛くて、けどどこか切なくて。

胸が苦しくなる。

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