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バスに乗り、揺られている感覚が私の眠気を誘う
大「なあ、A?」
『んー?』
大「Aはさ、将来の夢とかないん?」
『ふふ(笑) えー?将来の夢かあ…なんやろ あんま考えた事なかったなあ』
『逆に大吾は?なんかあるん?』
大「えーー逆パターン」
そう言って嬉しそうに はにかむ
大「真面目に言うとなあ、俺 自分のお店持ちたいねん」
大「俺が作ったものを色んな人に食べてもらって、幸せ感じてもらいたい」
予想外な答えに驚いて、ボーッと大吾を見つめる
大「なんやねん、文句か?(笑)」
『ちゃうわ(笑) 意外やなあ、って』
『大吾ってええ人なんやね』
大「今さらか、遅いわ!(笑)」
お互いに見つめ合って笑い合う
それだけで幸せを感じられる。
『あ!!』
大「んー?」
『じゃあ私は、…お嫁さんとしてそのお仕事を手伝います!!』
そう言った途端に目を大きく開けて、目だけ上を見てパチパチさせる
何秒かそのまま動かずにいるから、 なんやねんこいつ 何か一言返してくれてもいいやん と思ってたら
大「んはっ、…」
『は、なに』
大「俺が料理作ってる隣でAがお客さんと楽しそうに喋ってる姿想像したら、嫉妬してもうた」
前言撤回。
なんなんだこの可愛い生物は。
『ふはは(笑) 私にとって 大吾が一番の人やのに…』
ボソッと言ったつもりが 彼には聞こえてたみたい。
横から思い切りギューっと抱きつかれた。
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作者名:くる | 作成日時:2018年6月6日 23時