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集合場所は、お互いの家から1番近い最寄駅。
遠くからでも分かる愛おしい彼の姿
駆け足で向かって彼の前に立つと、顔を上げてニタァと可愛い笑顔で笑った。
『ごめん、遅なった』
大「全然だいじょーぶやで、行こ行こ」
そう言うと立ち上がり なんの戸惑いもなく私の手を握った
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大「ほんっまに楽しみ! 俺修学旅行でしか大阪出た事ないんやけど」
『えぇ、それほんまに言うてる? どんだけ地元好きやねん(笑)』
大「そーゆー訳ちゃうから(笑)」
大「多分2時間半とかで向こう着くやろ
うーん…今8時半やから、11時くらいには着くな
眠いやろ?寝たら?」
『うん、そやな寝るわ
大吾も眠いやろ? 一緒に寝よ』
眠気もあり少し甘えたい気分やったから、軽く握ってた手を恋人繋ぎにして 大吾の肩に頭をズンと乗せた
大「行きからこんなんやったら、俺2日間も心臓持たれへんわ」
『ふふ えーやん』
そんな空返事をして気づけばそのまま眠りについていた私
大「俺やって男やねんで? Aさん」
大吾のひとり言なんて私の耳に届いていなかった。
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作者名:くる | 作成日時:2018年6月6日 23時