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大「先生となんの話したん?」



診察室から出てきたオカンの顔は少し暗かった

そんなん見て不安にならん人がおるわけないやろ?



母「…あんた、当分家で大人しくしとき」



大「は?なんで?」



母「先生は軽い貧血ってふわっとした言い方してたけど、現状危険やねん
自分の体守るためや、お母さんの言うこと聞いて」



大「なにそれ、全然意味分からへん
俺明日Aの大事なコンクールに行かなあかんねん
家で大人しくなんてしてられへんねん」




Aには行けへん言うてたけど、事情説明したら流星が " そっち優先しや " って言うてくれてコンクール行けることになった。

俺かてこのチャンス逃すわけにはいかへんねん



母「大吾の言い分もよう分かる。
やったら明日だけは許可出す、やから明後日からは家で静かにゆっくり体休めてほしい、お願い…」



大「なにそれ…そんなん嫌や、」



俺がその言葉を言い終わる前にパシンっと鈍い音が部屋中に響いた



母「っ、良い加減にして
自分の思う通りにならなかったらすぐそうやって反発して」




こんな感情的になるオカンを見るのは初めてやった。







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作者名:くる | 作成日時:2018年6月6日 23時

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