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それ以来、西畑くんの事を避けるようになった
一緒に帰ることもなくなった。
悪いことはしたのは私。
それは痛いほど分かってる。
けど西畑くんを見ると思い出す あの女の子の存在があまりにも大きすぎて、
とにかく頭の中は西畑くんでいっぱいやった。
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「上野、最近音間違えすぎ」
「本番まで時間ないんやで? やる気あるんほんまに」
「しっかり集中して取り組みなさい」
『はい、すみません…』
いや、あかん。
西畑くんのことなんか考えてる暇なんかない
コンクールに向けて頑張らなあかんやん
何してんねん、自分。
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優「最近むっちゃボーッとしとるけど大丈夫?」
『へ?そう?そんな事ないで?』
優来にまで見抜かれてた。
ほんまに情けない。
優「ん…?…あれ西畑やない?」
『え…?』
優来が指差す先を見ると、
壁にもたれかかって下を向いてる西畑くんがいた。
私たちの視線に気づいたのか、こっちを見る
大「あ…ごめん。上野ちょっと借りてええ?」
優「、あぁ 全然ええで お好きなよーに」
そう言うと " 先帰っとるな〜 " と優来は呑気に校門を出て行った
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作者名:くる | 作成日時:2018年6月6日 23時