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教室を出て向かった先は、普段は進路相談室として使われてる小さめの空き部屋
先生は中に人がいないことを確認してから、おいで と私に声をかけた
ガラガラッ
扉を閉める音がこんなに大きくハッキリ聞こえるのはきっと周りが静かすぎるから。
『話って なんなん？』
重「察してると思うけど、…大吾のことで ちょっとな」
うん、なんとなくそう思ってた
その言葉を心に押し込み 先生の次の言葉を待つ
重「夏休みにどんな事があったかは、大吾のお母さんから聞いた。
…大吾にもう会わんっていうことも」
『っ、…なんやねん まだ治る余地もない心の傷をえぐるために呼んだん？』
辛さと不安とイライラとでゴチャゴチャの私は、何も悪くない 何も関係のない先生に その思いをぶつけてしまう
重「ちゃう。 そんなんやない。」
重「むしろお前を助けてやりたくて、大事な話をしたかってん」
私の周りの人はみんな同じ。
どれだけ私が最低なことをしても、みんな優しい顔で 優しい言葉をかけてくれるんだ。
その優しさに気づくたび、甘えるたび、私はもっと 憎い人間になってしまう
重「大吾はな、重い病気を患ってんねん」
先生の口から話されることは全部現実で、あまりにも残酷すぎた。
今じゃ誰が聞いても分かるような大変な病気。
完治は難しく、治る確率もすごく低い
重「大吾はな、ものすっごいAに会いたがってる
…大吾が辛い時に、大好きなお前の支えがなかったら 治るもんも治らんやろ？？」
『…、それは治る前提の話やろ？』
重「ちょっと待ってや、なにそれ
お前が信じてあげなあかんのと違う？」
力強い先生のその言葉と、まっすぐに私を見据えるその目。
自分がずっと抱えてた重い重い何かが スッと軽くなった気がした
『せんせ、…私 大吾を救える自信が ない、』
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けーぽ(プロフ) - 気付かんうちに大号泣しとった。映画でも、こんなに泣いたことないってくらい泣いてました。 (2019年10月15日 8時) (
レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - Part1の後半位から、ずっと泣いてて、ここまでの感動作品は、読んだことないです！ここから、どうなるのか、楽しみです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くる | 作成日時：2019年8月29日 3時
