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遅い、って分かってたけど まだ大吾が病室にいるんじゃないかと思って慌てて走った
けど、そんな夢みたいな事は起こらなかった
空っぽの病室。
さっきまで彼がいた事などまるで無かった。
「A」
『ばあちゃん、…』
「大吾くんならほんとさっき出てったよ」
『…そっ、か』
「今から私が大阪まで送ってくから、
お母さんも心配してるよ。」
『……嫌や』
「A…？」
『怖い、っ…
大阪に帰っても、大吾は私の側におらん
それがっ、すごい 怖いねん…』
「分かるよ、すごく。」
『何が分かんねん！！
…わたしの気持ちが、どう分かるって言うん…、』
自分でも初めてやった。
こんなに声を荒げたのも、こんなに感情的になることも。
なにも悪くないのに私は自分勝手に ばあちゃんを責めた。
全部私が悪いのに。
それでもばあちゃんは私を突き放してはくれない。
「大吾くんは、いつだってAの近くに居るよ
…どんな時もAだけを見て、Aの味方でいてくれて、…」
「あんたが信じてあげなきゃ、大吾くんは前に進めないでしょう？」
涙を浮かべながら私の側に来て、震える私を落ち着かせるように抱きしめて 背中を優しくトントンと叩いてくれた
『っ、…ごめん、』
その優しさが辛くて、最低な事しかしてない自分が憎くて、また涙が溢れた。
「帰ろう？…A」
その優しい声に、小さく頷いた。
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けーぽ(プロフ) - 気付かんうちに大号泣しとった。映画でも、こんなに泣いたことないってくらい泣いてました。 (2019年10月15日 8時) (
レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - Part1の後半位から、ずっと泣いてて、ここまでの感動作品は、読んだことないです！ここから、どうなるのか、楽しみです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くる | 作成日時：2019年8月29日 3時
