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" 西畑大吾 " そう書かれたプレートを見て、大きく息を吸う
ドアを叩こうと手を出した時に 肩をトントンと叩かれた
後ろを振り返ろうとすれば頰にムニっと刺さる指。
ああ、分かった。
誰が後ろにいるか分かった。
この懐かしい感覚に 一気に胸が苦しくなる
後ろを返れば予想通りの人がそこには立っていた
『だいご』
マスクをしてても大吾が笑ってる事くらい分かるよ
私の腰を自分の方に引き寄せて、もう片方の手は首に回してギュッと抱きしめられた
大「ずっと待ってたで、A」
耳から全身へと大吾の声が響き渡る
私の名を呼ぶその声がなんとも心地いい
『私もやで、大吾』
大「もっかい呼んで 名前」
『…大吾』
大「もう一回」
『…、だいごっ』
最後に名前を呼んだと同時に大吾の抱きしめる力が強くなった
大「はあ、大好き」
掠れた声で囁く彼は 私の肩に頭をズンっと置いて、どこか疲れているようだった
『部屋行こっか』
大「うん、連れてって」
『もお、すぐそこやのに』
先に歩こうとする私の服の裾を掴んで甘えてくる
その姿に愛おしさを感じた
服から手を離して その空いた手に 自分の指を絡ませた
『はい、行くで』
どっちが男や なんて思いながら、元気そうな大吾を見て安心した
ニコニコ笑いながら私を見るその姿からじゃ 大病を患ってる男の子だなんて考えられないほど。
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けーぽ(プロフ) - 気付かんうちに大号泣しとった。映画でも、こんなに泣いたことないってくらい泣いてました。 (2019年10月15日 8時) (
レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ☆ - Part1の後半位から、ずっと泣いてて、ここまでの感動作品は、読んだことないです！ここから、どうなるのか、楽しみです！ (2019年10月12日 22時) (レス) id: 38f9af8661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くる | 作成日時：2019年8月29日 3時
