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食事を終え、廊下を歩いてると頭に気持ち悪いものをつけた集団が押し寄せてきた。
「A」
マレウスが腕を引き、私との衝突を免れたが、鏡舎へ向かうそれに私の視線も追いかける。
「あ！！Aさん！頼む、とめてくれえ」
ハーツラビュルの生徒たちで私を知るものが慌てて声をかけてくる。そんな中見知った姿も見付けた。
「あ、エース！デュースに、グリムまで…」
この三人もまた、気持ち悪いものをつけて行進していく。彼らはマレウスの陰にいた私に気づくことはなかったが。「待って」と手を伸ばそうとした私の手をマレウスがつかんだ。
「やめておけ。気づいたとしても歩みを止められるわけではない。これは行動を強制する魔法だろう」
「エース…他の、皆もこれどこに向かってるの？」
エースという言葉に明らか雰囲気の温度が下がったが、今の私にはそれに気付く余裕はない。仲間がどこかへ向かわされてる状況でもあるし。
「……。元凶のところだろう」
「元凶って？」
「首を突っ込むべきじゃない。他寮のことだ」
マレウスは腕を引くと群衆とは逆の方へ歩き出す。私は慌てて踏ん張るが、マレウスのちからには叶わずずるずると連れていかれる。
「A。抵抗するな。こんなところで、怪我をしたくはないだろう？」
確かにたまに肩に当たってくる生徒がいる。マレウスは心配しての発言をしていると分かっている。
「でも、友達が…。何かに巻き込まれてるなら、助けたい」
「この前、キングスカラーを助けて、お前はどうなった？友人が気になるのは仕方ないだろう。だが、今回はダメだ。アーシェングロットには関わるな」
「アーシェング？アズールさんのことですか？」
マレウスはつい名前を言ってしまったことに、顔をしかめた。そして、真面目な顔をして、
「寮長として、命じる。この件には一切関わるな」
といい放った。
マレウスは今までお願いはしてきても、命令はしてこなかった。そこまでするには、理由があるのでは、と少し頭が冷めてきた私は理解する。
理解はする……けど、割りきれるわけじゃない。エースたちが心配って気持ちが勝ってしまう。
それでも寮長としての命令を無下にはできずに、踏ん張ってた足を解いた。
「それでいい。………そんな顔をするな。気休めにしかならないだろうが、アーシェングロットは他人を不用意に傷つけるやつではない」
泣きそうな顔をした私をぎゅっと抱き締めると、マレウスは移転魔法を使った。
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桜澤(プロフ) - レオナ先輩も…マレウス様も…大切だからこそ…思うことがあるし、守りたいんだなぁあ……愛されてる主人公…苦しみが少しでも和らぐといいな…といろいろ思いました。お久しぶりです！また何回も見にきますよー！(⌒▽⌒)わーい (2021年4月7日 11時) (
レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます。更新は遅いですが、気長にお待ちください！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ユノ樣 閲覧ありがとうございます。イメージですか…。以前にも皆様からご要望を受けてはいるのですが、私は絵が不得意なもので、誰かにお願いしないと難しいです。どうぞ、好きなように想像してお楽しみください。 (2021年3月20日 14時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年11月3日 22時
