1/1を一緒に過ごす 完結 ページ7
「年が明けてしまったぞ、A」
私が魔法を使って消え失せた場所は、城内の階段下だった。外では花火の音が聞こえるから、町の方も盛り上がっているのだろう。
年が明けてすぐに、リリアが私を見つけた。
「マレウスも探しておる。一旦顔だけでも見せてきたらどうじゃ？」
「……やだ」
「ふむ……」
なんの相談もなく、お母さんのところに連れていかれたことも、勝手に告白するって決めたことも私には理解できない。あんなに頑なに゛好き゛って伝えることを躊躇っていたくせに。
「Aよ。マレウスがなぜ、このタイミングで告白したかわかるかの？」
「知らない…」
「余計なことを言うな、リリア」
スッと体に浮遊感が加わったかと思うと私はマレウスによって抱き上げられていた。
いつもなら嬉しい包容も今は、それどこではない。
「マレウス…」
「頼む、拒絶しないでくれ。勝手なことをして、すまなかった……許してくれ」
「なんで、ですか？国のことがあるから、告白はムリって私分かってたのに。覚悟を決めてたのに、なんで……」
「………眠れA」
マレウスは少し戸惑った表情をすると私の目元を塞ぐように手をかざした。その瞬間私の中にマレウスの魔力が流れ込んでくるのがわかる。
これは……催眠魔法……。
私がそう認識したと同時に、意識も一緒に落ちた。
「A……。すまなかった」
「良いのか？記憶まで消してしまって」
「構わない。Aは僕のために決意していてくれた……。この話を進めるのは早すぎたのだろう…」
マレウスは愛しそうに腕に抱く彼女の髪をすくう
「いつか、Aが覚悟できたとき今度こそ、こんなやり方ではなくちゃんと想いを告げよう。だから、それまでは今までと変わらず僕のそばにいてくれ」
マレウスは隣のリリアに彼女を預けると、きびすを返した。
「どこにいくのじゃ？」
「人と我が国の皆の記憶も消しておく。なかったことにはせぬ。だが、まだ早すぎたのだ」
外には、人間の娘に告白するなどどう言うことかと闇の眷属たちが押し掛けていた。
暴動が起きる寸前といっても過言ではない。
Aは、まだわからないだろう。マレウスが引っ掻き回すようなことをした意味も。なぜこのタイミングだったのかも。
いずれこのお話を回収するときまで。
Fin
ということですね、意味不明な文になりました。本編でいつかこの話を回収します。元旦編はまた日が上ってから。皆さまあけおめです！
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桜澤(プロフ) - レオナ先輩も…マレウス様も…大切だからこそ…思うことがあるし、守りたいんだなぁあ……愛されてる主人公…苦しみが少しでも和らぐといいな…といろいろ思いました。お久しぶりです！また何回も見にきますよー！(⌒▽⌒)わーい (2021年4月7日 11時) (
レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます。更新は遅いですが、気長にお待ちください！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ユノ樣 閲覧ありがとうございます。イメージですか…。以前にも皆様からご要望を受けてはいるのですが、私は絵が不得意なもので、誰かにお願いしないと難しいです。どうぞ、好きなように想像してお楽しみください。 (2021年3月20日 14時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年11月3日 22時
