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「あいつが……。なぜ、なぜあいつは僕の邪魔ばかりしてくる。イソギンチャクから解放したってあいつにはなんの得もないだろ」
「監督生は損得で動くような人じゃないと思うよ」
私の発言にアズールは目を細めた。意外だと、目が訴えている。
「Aには悪いが、それについては、俺も同意だな。草食動物どもの考えなんて分からねぇが……。
なあ、アズール。俺と取引しようぜ」
「……は？」
取引？
少し不安がよぎり、おーさまを見上げる。それに気づいた彼は大丈夫だと言うように私の頭に手を置きくしゃっと撫でた。
「この契約書をお前に返したら、お前は俺になにを差し出す？」
「な、なんでもします。テストの対策ノートでも卒業論文でも、出席日数の水増しでも、なんでもあなたの願いを叶えます。
ああ、Aさん。その子のこともお教えしますよ。彼女が何者なのか、エターナルプロミスについても」
彼の言葉に、ズキンと頭が痛む。エターナルプロミス……どこかで聞いたことあるような…。
「……なるほど、実に魅力的な申し出だ。特にこいつのことは知りたいところだったしな」
「ならっ」
「だが……。悪いが、その程度じゃこの契約書は返してやれそうにねぇなぁ」
「えっ？」
「俺はな、今、あいつに脅されてんだよ。契約書の破棄に協力してくれなきゃ、毎日朝まで毛玉と一緒に大騒ぎしてやるってな」
ふふっ、それは敵わないね。
でも、おーさま？それは、言い訳の方…かな？
その瞳がとらえてるのは違うなにかに感じるよ
「お前にオンボロ寮をとられちまったら、俺が寝不足になっちまう。それに、Aだっておちおち遊びにこれねぇだろ？
だから、アイツらにサバナクローから出てってもらうためにも、こいつは破棄させてもらうぜ」
アズールは驚きの表情を隠せない。
「まさか、そんなことで？」
「悪党として、あいつに一歩負けたな、アズール」
「う、うそだ！！やめろ！！」
「ーーさあ、平伏しろ。キングス・ロアー」
おーさまの持つ契約書は、彼のユニーク魔法によってキラキラとした砂に変わる。
「アズールくんのユニーク魔法 イッツ・ア・ディール。一度サインした契約書は、何人たりとも傷つけることはできない」
「わざわざ何度も破れないところを見せびらかし、無敵だと印象づけていたが、すべてにおいて完全無欠な魔法なんて…Aの魔法くらいだろうさ」
「いや、私だって無理なものは無理だから…」
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桜澤(プロフ) - レオナ先輩も…マレウス様も…大切だからこそ…思うことがあるし、守りたいんだなぁあ……愛されてる主人公…苦しみが少しでも和らぐといいな…といろいろ思いました。お久しぶりです！また何回も見にきますよー！(⌒▽⌒)わーい (2021年4月7日 11時) (
レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます。更新は遅いですが、気長にお待ちください！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ユノ樣 閲覧ありがとうございます。イメージですか…。以前にも皆様からご要望を受けてはいるのですが、私は絵が不得意なもので、誰かにお願いしないと難しいです。どうぞ、好きなように想像してお楽しみください。 (2021年3月20日 14時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年11月3日 22時
