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なんだか、懐かしい夢ーー
ハリスってお父さんなのかな。
あの夢に出てきた、姫って人は誰だろう。目鼻立ちがなんとなくマレウスに似てるような気がする……。
「A」
ああ、マレウス……。
そんなに呼ばないで、まだ眠いよ。
そして、現在ーー
「えっ」
私は飛び起きた。目の前には白い天井。
明らかに自分の寮でも、おーさまの寮でもない。
「ここ、どこ…」
きょろきょろと辺りを見渡すと、色んな薬品が置かれた棚が目に留まった。
どうやら、ここは保健室のようだ。
「起きたか、仔犬」
「えっ、あ……クルーウェル先生」
クルーウェル先生の声に横を向くと、読みかけの本を閉じながら椅子から立ち上がる先生の姿が目に入った。
「ドラコニアがお前を抱えて俺のところへ来てな。授業があるから、お前を預かってくれと渡された」
マレウスが？
いつもなら、誰かに託すなんてこと、しないのに。私の心に少しだけ影が射す
「ありがとうございました…」
「礼には及ばない。職員としての責務を果たしたまでだ。それより、ドラコニアと何があった？」
「…大したことは、ないと思います」
「嘘をつくな。お前は嘘が下手なようだな」
クルーウェル先生はそれ以上聞いてこない姿勢を見せた
「あの、私…夢でお父さんのことを知って…。それで…」
「ハリス・フィリディルのことか」
「えっ……先生、お父さんを知ってるんですか？」
私は隣の先生の服をつかむ
「あいつも数奇な運命を遂げたものだ。ハリスは元々ロイヤルソードアカデミーの特待生だった。それなのに、態々このナイトレイブンカレッジヘ編入してきたわけだ。俺が知ってるのは、それくらいだ。ここに赴任する前の話だしな」
先生はそれ以上は知らないのか、口を閉じた
なぜ、今の今までお父さんのことを忘れていたのだろうか…。考えようとも、気に止めようともしていなかった
「ありがとうございます。お父さんの事が少し分かって良かったです」
それから、クルーウェル先生はもう少し休んでから授業に戻るようにと告げ部屋を出ていった。
出ていくとすぐに、エースが慌てた様子で入ってきた
「大丈夫か！A。お前が倒れたって聞いて」
「エース。大丈夫だよ、ありがとう。それよりも、監督生とグリムは？オンボロ寮追い出されたって言ってたから。おーさまは泊めてくれたから大丈夫だとは思うけど…」
エースは少し顔をしかめ、
「こんなときにって感じだけど…頼みがあるんだ」
と言った。
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桜澤(プロフ) - レオナ先輩も…マレウス様も…大切だからこそ…思うことがあるし、守りたいんだなぁあ……愛されてる主人公…苦しみが少しでも和らぐといいな…といろいろ思いました。お久しぶりです！また何回も見にきますよー！(⌒▽⌒)わーい (2021年4月7日 11時) (
レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます。更新は遅いですが、気長にお待ちください！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 分かりました、更新頑張ってください応援してます (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ユノさん» ユノ樣 閲覧ありがとうございます。イメージですか…。以前にも皆様からご要望を受けてはいるのですが、私は絵が不得意なもので、誰かにお願いしないと難しいです。どうぞ、好きなように想像してお楽しみください。 (2021年3月20日 14時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月20日 14時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年11月3日 22時
