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マレウスさんが出ていってからベッドに横になったもののなかなか寝付けない
記憶を消す……たとえ、そうだとしても私はあそこで黙ってるべきじゃなかったのかなって思ってしまう
マレウスさんも何か言い返すのを期待してたのかもしれない…分からないけど
「私の選択は正しかったのかな…」
そう考えてしまえば、もう寝ることもできず
お母さんとはいつも対立してばかり。魔法を使えば叩かれる日もあった…。どうみてもマレウスさんと一緒にいる方が幸せだろうに…即答できなかったことを後悔してしまう
「もう一度…」
マレウスさんを一目みたい
なんとなくそう思ってベッドを降りる
ゆっくりドアを開けると少し暗がりが深い長い廊下が続いている
人の気配はしない
さっきマレウスさんの部屋から連れてきてもらった道を戻る……が、なにせ広い
「あ、れ？ここも違う」
ドアを開けてみるも、ゲストルームだったり書斎だったりするものの誰とも出会えない
「困ったなあ…」
「何に困ってるんじゃ？」
背後から急に声をかけられた私は゛ﾋﾟｬｯ゛と意味不明な叫びをあげた
「すまぬ、わしじゃ、リリアじゃ。夜中に城内探検かの？」
後ろからはさっきよりもだいぶラフな服に身を包んだリリアさんが
「ごっ……ごめんなさい。あの、えっと、マレウスさんのところに行こうとしたんですけど道がわからなくて。あの、決してなにか悪さをしようとかそんなんじゃ」
「ふふふ、わかっておる。こっちじゃ」
リリアさんは可笑しそうに笑うと、案内しようと来た道を戻り始めた
「ここは広いからの。マレウスも小さい頃よく迷子になって、わしが迎えにいったものじゃ」
ん？え？リリアさんってマレウスさんよりも歳上なの！？
「何を鳩が豆鉄砲くらったような顔をしておる。わしもマレウスも人ではない、長く生きてても不思議じゃなかろう？」
「えっと。なんとなくは聞きました…妖精族の末裔とか…なんとか」
「そして、マレウスはここ茨の谷の次期王じゃ」
リリアさんは自慢げにマレウスさんのことを話す。大切にしてるんだろうなってすごく伝わってくる
「リリアさんにとってマレウスさんは大切なんですね」
気づいたらそう言葉を紡いでいた
「ん？そうじゃの、大切じゃ。さっきはすまなかったな、意地悪をしたわけではない。マレウスの決断が国を変えてしまうのじゃ…Aが悪いわけではないが、軽率なことはできぬのじゃ」
リリアさんは申し訳なさそうに謝罪をのべた
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
