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「いよいよじゃな、準備せねば」
リリアは楽しそうに笑う
「１週間…。A」
マレウスさんは私に声をかける
「はい」
「１週間はすぐ来てしまうだろう。提案なんだが…ここに住まないか？」
「え？」
マレウスさんの提案に驚きが隠せない。たしかに側にいたいとは言ったが、住んでもいいって言われるなんて
「マレウスそれは無理じゃ」
リリアの発言にマレウスはまた不機嫌そうな顔をする
「そんな顔してもダメじゃぞ。Aは村の子じゃろう。ここへ来ることは禁じられている、ここへ住むとなれば親御さんに許可をもらわねばなるまい。許可するとは到底思えぬ」
「帰す必要などないだろう」
「Aは未成年じゃ。それに心配していたらかわいそうじゃ。わしらもあと１週間後にはここをたたねばならぬ、そしたら一人でここに居なくてはならんじゃろう」
リリアさんは住むことは反対だという。マレウスさんは住ませるとお互いに一歩も譲らない押し問答
すると、意外な人が口を挟んだ
「失礼を承知でお話ししますが…。俺はここにあと１年残ります。マレウス様方がたたれたあとは、俺が守ることもできますが…？」
「シルバー。ふむ、そうじゃとしても…のぉ」
リリアさんは私を見て、
「ならば、提案じゃ。Aお主の親から記憶を消すという条件が飲めるのなら、住まうことも許そう。どうじゃ？」
え？記憶 を？
私は顔を真っ青にさせた。さすがにそれは予想してなかったから
「リリア様…それは、酷では…」
「そこまでする価値があるか、と聞いておるのじゃ。出会って間もないマレウスに、そこまでの犠牲を払えるのか？」
リリアさんは私をまっすぐ見つめる。目は本気だと語っているようだ
「……っ」
怖い
そんなの、選べない
マレウスさんとは一緒にいたい、でも親だって私にとっては唯一の…
「リリア、そう苛めるな」
マレウスさんはリリアさんの前に立ちはだかる
「僕も無茶を言った。だが、もう今日は遅い。怪我もした、今日はここに泊まれ。明日村まで送ろう。…リリア、それでいいな？」
マレウスさんは話はおしまいだと、私の手を引く
「僕たちは先に休むとしよう」
リリアさんの言葉を待たずに、マレウスさんは私を促して部屋を出た
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
