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「何をいっている。初めからそのつもりだ」
マレウスさんはドアに命中した私の魔法に少し驚きつつ、口元を緩めてそう言うとぽんっと私の頭に手をのせた
「やれやれじゃな。Aよ、止めておくなら今のうちじゃぞ?マレウス・ドラコニアの名前を聞いても恐れぬ勇気は認めるが…まだあって数時間の男をそう易々と信用してはこれから先騙されるぞ」
リリアさんはやれやれと両手を広げ首を横にふる
「あの……それなんですが。さっきも噂がどうとか言ってましたけど。私はマレウスさんを知りません…。茨の丘で初めて見ましたし」
「なんと?うむ…なるほどのぉ」
リリアさんは少し目を見開くと、納得したように頷いた。マレウスさんはその間も私の頭から手をどけることはない
「知らないから恐れないとしても。リリア、僕から出る魔力は怖いものなのだろう?Aはそれでも怖くないと言った」
「そうじゃな、知らぬものでもマレウスを見れば震え上がってしまうだろう」
「えっと…?」
二人の会話の終着点が分からずに、戸惑うように声をかけると
「すまない。気にしなくていい。…入ってこいシルバー」
マレウスさんはようやく手をどけると、扉にかかっていた私の魔力を放散させた
遠慮がちに開いた扉から銀髪の少年が覗く
「お話し中に申し訳ございません」
とても丁寧な口調で入ってきた 彼 は、私にも軽く一礼した
「紹介しよう。シルバーじゃ。シルバーこっちはAじゃ、マレウスのお気に入りだからの。手を出しちゃいかんぞ?ふふ」
リリアさんは、そう紹介するとシルバーさんはさっきとはうってかわって深々とお辞儀をした
「シルバーと申します。A様」
様!?
「え、えっと。私に様なんてつけなくていいですよ、シルバーさん」
「ですが…」
シルバーさんはちらっとマレウスさんに視線を移す
「……Aの好きにさせよ」
少し不服?そうに答えたマレウスさん
「わかりました。Aさんと呼ばせていただきます。それから、俺のことをシルバーさんと呼ぶのはお止めください。シルバーで構いませんので」
うーん、さん付けもいらないんだけど…
と考えていると、目の前を黒いものが遮った
「シルバー、してなにか用か?」
声を聞いてそれがマレウスさんと分かる
「学園から便りがありました。1週間後、出立となるそうです」
ーキリトリー
だいぶ想像と妄想で構築してます。いずれは原作へ追い付きますのでお付き合いください。
恋桜
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます!頑張って下さい!!(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い!!!頑張ってください!!!!!! (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋桜 | 作成日時:2020年7月3日 3時