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「Aは、僕のものだ。それとも、お前は僕のものが気に入らないか？」
う、今まではこの゛僕のもの゛発言がそこまで恥ずかしくなかったのに、指輪をもらってからどうしちゃったんだろ。マレウスが言う一言一言に一喜一憂しちゃうし、恥ずかしい…
心のなかで恥ずかしがっていたが、リリアの目は誤魔化せなかったらしい
「どうしたのじゃ？ん？A。顔が赤いのぅ、熱でもあるか？」
ものっすごくニヤニヤされながら顔を覗き込まれてしまった
「い、いえっ、大丈夫ですっ」
慌てて否定するが、「そうかのぅ」と完全にからかわれていた
「ぐ…若様がそうおっしゃるなら…俺は何もいいません。ご無礼をお許しください」
セベクは私を一瞬キッと睨んだが、それだけでもう視野には入れないようにしている
一通りからかって満足したリリアはセベクに向き直る
「Aは家族じゃ。そう、嫌うでない。マレウスが大事にしている人の子じゃぞ。わしらも大事にしよう、のぅ？セベクよ」
「……はい」
ものすごく不本意そう
「よしよし、一件落着じゃな」
「もういいか？リリア」
「ん？ふふふ、Aとの時間を邪魔されて拗ねておるのか？マレウスよ。そうじゃな、そろそろ各自部屋に戻るとするかのぅ。A、また明日」
「はい、お休みなさい。リリア」
私がリリアやマレウスを呼び捨てにしたところで、またセベクさんは怒った。マレウスはやれやれと短くため息をつく
リリアもこれ以上邪魔させまいと、セベクを自室へ戻るように促しながら「おやすみ」と挨拶して階段をのぼっていく
それを見送った私はマレウスに向きなおった
「マレウス…」
「邪魔が入ってしまったな…。ほら、おいで」
ようやくさっきの続きだ
また手を広げてくれたマレウスに飛び付く
マレウスはなんなく私を持ち上げる。落ちないように首筋に掴まるのはいつものことだ
「入学式のことでどんなことがあったのか詳しく教えてくれ。僕は行けなかったからな」
「う、ごめんなさい…。時間を教えてなくて…、あの、次からは時間もちゃんと伝えます。マレウスに寂しい思いをさせてすみませんでした」
「…そうしてくれ。だが、拗ねて等いない」
「ふふ、そうですね。拗ねてないですよね」
ふふっと笑いながら言うと、マレウスはむうっとした表情を作るが、その口元は笑っている
「その式典服も似合っているが、着替えないと、シワになってしまうな」
「マレウスのも見たかったです…」
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (
レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます！頑張って下さい！！(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い！！！頑張ってください！！！！！！ (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋桜 | 作成日時：2020年7月3日 3時
