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あれからマレウスの部屋へ案内され、たわいもない話をしたあとお互い寄り添うようにベッドに横になった
おやすみと声を掛け合い、眠りにつく
なんて幸せなことなんだろう
翌朝
私は隣にあったはずの温もりがないことに気がつき、目を覚ました
「マレウス?」
部屋を見渡すが姿がない
前は起きたとき側にいてくれたのになって思い出すと寂しくなってしまう
ささっと服を正すと談話室へ降りた
「やっぱり誰もいない…」
マレウスだけじゃない、他の生徒やリリア、シルバーの気配もしない
仕方ない、と思い鏡舎へいける扉をくぐった
昨日行って知ってるのは学園長室と食堂くらいだ
でも、食堂なら生徒はいるかもと望みをもって行ってみるが誰もいなかった…
「みんな…どこ…」
不安が募る
キーンコーンカーン
すると、鐘が急に鳴り出した。ざわざわと生徒たちが食堂に入ってくる
学生服を着ていない私はとっさに物陰に隠れた
「なーんだ、皆いるじゃん」
どうやら皆は授業中だっただけのようだ。さっきの静けさにうって代わりとても賑やかになった
「なにが、なーんだ、なんッスか?」
「ぴょっ!?」
まさか誰かいるとは思わず変な声が出る
「驚かせちゃったッスか?」
その人 は 私が隠れた物陰に一緒にしゃがみこむとニッと笑う
「あの…」
「あー、ここじゃゆっくり出来ないッスね、こっちッス」
私の手を掴むと、さっさと食堂を出た
手を引いてずんずんと歩いていく 彼
ふと、見るとふさふさとした尻尾が…さ、触りたい…
それに手を伸ばそうか思案していると
「ついたッス。ちょっと待っててくださいねー。レオナさーん、どこッスかー?昼メシ買ってきたッスよー」
彼 は何やら植物園の前に私を待たせ中へ入っていった
少しすると 彼は戻ってきた
ついてくるように、と言われたので従う
「んだよ、ラギーその草食動物は」
「食堂で困ってたんでつれてきたんスよ。女の子だし、迷いこんじゃったんスかねー?」
「…たく。おい、お前」
「はいっ」
レオナさんと言われたその人は、ライオンのような出で立ちだった
怖そうな雰囲気に私の緊張が高まる
「別にとって食いやしねーよ」
がしがしと頭をかいたその人は、その場に腰かけるよう私に促す
「君も、どーぞッス」
彼 は私にもパンを寄越してくれた
「ありがとうございます!あの、私Aです」
「俺はラギー、んで、隣の王様がレオナさんッス」
ニッと太陽のような眩しい笑みを私に向けた
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恋桜(プロフ) - 桜澤さん» コメントありがとうございます。是非これからも楽しんでもらえたらと思います。 (2020年7月27日 15時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - みてて、なんだか、自分の頭の中でイメージがしやすくてずっと入ってきました。続きもこれから見ていきます!頑張って下さい!!(現在ep1中) (2020年7月27日 1時) (レス) id: 20b9b01cf5 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!励みになります。これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年7月9日 10時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とっても面白い!!!頑張ってください!!!!!! (2020年7月9日 9時) (レス) id: 4eae53d9fc (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます。少しずつ書いていきますので、気が向いたら読んでくださると嬉しいです。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: ae2ba33378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋桜 | 作成日時:2020年7月3日 3時